2022年05月16日

「奈良モデル」の意義

 「奈良モデル」という新しい行政の仕組みをご存じでしょうか。少子高齢化、人口減の中、持続可能な地方の在り方を見据え、市町村合併が進まなかった奈良県で、県やそれぞれの市町村が連携・協働して行政事務を進めていく地方自治の新しいスタイルです。まだまだ課題も多くありますが、本市も消防やごみ処理、中心市街地のまちづくり等で深く関わっており、今後は「住宅」に関して県営住宅と市営住宅を協働でマネジメントする方策を進めていく予定です。
 そんな中、今大きな課題となっているのは、「上水道の県一体化」です。水需要の減少、施設投資の増大、職員の減少や技術の継承といったさまざまな課題を解決し、持続可能な県域水道を実現するため、県域全体でヒト・モノ・カネの水道資産を最適化する取組です。本市のように地勢上行政効率が悪く、水道事業の運営が厳しい自治体にとっては、特に大きなメリットがあると考えています。市民サービス上は水道料金の上昇幅を抑えることが可能ですし、更新が必要な水道管の布設替えも安定的、合理的に行うことができます。施設の更新が滞れば、昨年の和歌山での水道橋崩落事故や、以前の京都や神戸での老朽化による水道管破裂事故のように、ライフラインに深刻な影響を与える大きな事故につながります。今の試算では、「上水道の県一体化」の実現により、大小の差はあるものの、長期的には全ての自治体にメリットがあると見込まれています。そのメリットを最大限に活かすためには、一部の自治体が加入しないのではなく、上水道を運営している全ての自治体が参加するように、有志の首長で調整しています。
 今後も「奈良モデル」のように、自治体間で広域連携を図ったり、県と協働したり、さらには民間の活力を導入するなど、新しい行政事務の形態が増えることと思います。限られたマンパワーで今後ますます複雑化する行政サービスの提供が求められている今、コロナ後の新しいスタンダードに移行する上からも、このような新しいシステムは積極的に取り入れていかなければならないと思います。

posted by 東川 裕 at 11:24| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年05月06日

御所の魅力は「早朝」にあり

 3年ぶりに行動制限のない大型連休となりました。全国各地の観光地やイベントも「閉鎖」「中止」一辺倒から、工夫をしながらの「再開」に変わり、観光客やイベント参加者も一定の感染予防策を自主的に行っています。まさに新しいウィズコロナのルールができつつあるように感じました。当分はこのような動きが世間のスタンダードとなり、経済活動も少しずつ本格的に再開されていきそうです。
 私も連休後半の3日間は市内各所に足を運びました。毎年、この時期に見事に咲き誇る花の開花が例年より少し早いようでしたが、改めて御所市の魅力の素晴らしさを再発見することができました。そんな中、強く感じたことがあります。御所市の魅力を最大限に引き出すのは「早朝」ではないかということです。朝日が差し込む午前6時ごろの山麓や寺社仏閣には、他の場所とは明らかに違う凛とした特別の空気感があり、神代の時代に通じるような神秘的なエネルギーを肌で感じることができます。これは御所市が他の地域に負けずとも劣らない、特別な場所である証しです。長い日本の歴史の中で先人達が守り継いできたものであり、次代にもしっかりと受け継いでいかなければならない、御所市の大切なアイデンティティです。少し早起きをするだけで、こんなに贅沢な体験ができるのは、御所市民の特権かも知れません。みなさんも一度早起きをして、この贅沢な体験を楽しんでみてはいかがですか。

posted by 東川 裕 at 10:08| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年04月25日

御所のベストシーズン到来

 御所市の観光ベストシーズンが始まります。昨年、一昨年はコロナの影響で積極的な集客をせず、むしろ来訪を控えていただくようにと広報していました。しかし、今年になって状況は変わりつつあります。全国各地でさまざまなイベントが再開される中、本市においても、感染症対策を引き続き万全にし、今までと違う工夫を取り入れながら、可能な範囲で多くの方々に御所を訪れていただきたいと考えています。2年間の休止により、再開が難しいものもあると思いますが、歴史的な伝統や今までの盛り上がり、地域のコミュニティの灯を簡単に消してはなりません。 
 新規感染者数の下げ止まり傾向が続く中、ウィズコロナのあり方をさまざまな場面で真剣に、かつ具体的に考えていく段階になってきました。本市では現在、県の「春のいまなら。キャンペーン2022」に市独自の助成金を加え、御所市民・奈良県民を対象とした「ディスカバーGOSEキャンペーン」を6月30日(予定)まで実施しています。今まで知らなかった、気づかなかった御所の魅力を、大変お得に体験することができます。
 市民や県民のみなさんが自ら体験した御所の魅力を対外的に発信していただくことは、何にも勝る御所のプロモーションとなります。しっかりと感染症対策をしたうえで、みなさんもこの機会にぜひ、ご家族やご友人と御所の魅力を体感してみませんか。

posted by 東川 裕 at 14:19| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年04月11日

4.11人権を確かめあう日に寄せて

 少し前までの日本の政治課題は、社会保障、地方創生、憲法改正、少子高齢化、子育て、教育、エネルギー環境問題、震災復興等々が名を連ね、国内の課題に目を向けたものが多かったように思います。もちろん全てが真剣に取り組まなければならない重要な課題であります。しかし、2年前からこれらの課題に加えて、突如として現れた新型コロナウイルスとの闘いが始まりました。そして、この感染症の収束も見えぬまま、ロシアのウクライナ侵攻が勃発しました。SNSの普及により、毎日のように戦場の生々しい惨状が伝わってきます。ここ2年の間に、感染症や戦争など、私たちの「命」や「人権」を脅かす重いテーマが私たちの身近なものとなりました。
 地方政治に身を置く者として、自分に何ができるのか、何をすべきなのか。今までより俯瞰的に世界の動きを見るようになった気がします。おそらく、多くの方が同じような思いを持って、新聞やテレビを見ておられるのではないでしょうか。さまざまな課題を抱えつつも、戦後77年間の平和の中で生きてきた私たちですが、今まさに悲惨な侵略戦争を目の当たりにしています。現実的に突きつけられた安全保障の問題や、戦争という最大の人権侵害、環境問題、経済格差等の問題を、今こそ世界の一員として、SDGs(持続可能な開発目標)という世界的な視点で真剣に考えなければならないと感じています。

posted by 東川 裕 at 17:05| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年04月01日

新年度スタート

 令和4年度がスタートしました。本年度の御所市役所のテーマは「新しい価値の主体的創造者」としました。3月議会で表明した令和4年度施政方針は、以下のように締めくくっています。
 「新型コロナウイルス感染症から市民の命と健康を守ることを第一に考え、市民に寄り添いつつ、懸案事業の早期完成に向けて着実に事業の進捗を図っていくことはもとより、カーボンニュートラルを目指すグリーン社会の実現やすべての市民がデジタル化によるメリットを享受できる地域社会のデジタル化の推進、及び将来にわたる活力ある地域社会の実現を目的とする地方創生や少子化対策などの諸課題の解決に遅れを取らないよう、積極果敢に取り組んでまいる所存であります」

 この言葉が何よりも令和4年度の御所市が取り組むべき姿を簡潔に表現しています。特に「グリーン社会の実現」「デジタル化」というような新しい価値・課題は、アフターコロナを見据え、まだまだ進化し、さらに幅広く増えていくことでしょう。今までにない価値ですから、これまで通りの動きでは対応できません。新しい価値を創造するのは、他の誰でもなく自分たちであると捉え、主体的能動者として自ら創り上げる姿勢が大切であり、それができるかどうかで大きな差が生まれます。あらゆる場面で、そのような流れがコロナ後のスタンダードとして定着する気がしています。今まで以上にさまざまな情報に敏感になり、これまでのルーティンの枠を超え、将来を見据えて新しい価値を創り上げることは、まさにチャレンジです。あらゆる場面において、自らで新しい価値を創り上げる主体的能動者として積極果敢にチャレンジする一年にしたいと思います。

posted by 東川 裕 at 16:59| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする