2020年11月02日

SDGs「持続可能な開発目標」

 最近、胸に17色の丸いバッジを付けている方をよく見かけるようになりました。新聞にもカラフルな広告がよく掲載されています。これは、2015年9月の国連サミットで採択されたSDGs(持続可能な開発目標)のシンボルマークで、この開発目標では、世界の国々が互いに協力し合い、2030年までに世界のさまざまな課題を解決し、よりよい世界をめざすことを掲げています。
 先日、SDGs関係の講演をリモートで拝聴する機会がありました。その中で、講師からこのように問いかけがありました。「貧困で食べるものもなく、困窮している若者がいます。彼を助けるためにあなたなら何を与えますか?」「お金」「食べ物」など、いろいろと想像することができますが、SDGs的な考えで最もふさわしいもの、それは「仕事」であるべきだと講師は言います。「なるほど」と思いました。この若者の将来を真剣に考えたときに最も必要なものは、決して一時的なその場しのぎの助けではなく、生活の基盤となる「仕事」であり、これこそが先を見据えた根本的な解決策になるというのです。このことは、「持続可能な」というSDGsの思想が理解しやすい例えです。そして、この感覚こそが、人口減少社会、コロナ禍の中で変化する新しい価値観のひとつの柱となるものだと思います。以前から私が申し上げている「質」であり、「持続可能」というキーワードです。これからの地方都市のまちづくりにも当てはまるものであり、本市の将来の姿にもあらゆる面で重ねなければなりません。「持続可能」とは、決して低い目標を掲げた低空飛行で我慢して何とか生き延びるという意味ではなく、統計根拠や明確な将来設計に基づき、本当に質の高い価値観で都市を維持するということです。今、コロナ禍の中で地方にとってはチャンスも巡ってきています。世界の工場が内需へ移行し、働く場所を限定させないテレワークが当たり前になり、海外旅行から国内旅行、地元旅が主流となって、ふるさと再発見により地域が見直される。この視点で考えると、本市はむしろ他の地域より優れた環境であるとも言えます。現に、最近の移住希望数も増えてきています。少し不謹慎に聞こえるかも知れませんが、この流れをしっかりと掴むとともに、コロナ禍の中でこそ、SDGs「持続可能な開発目標」を真剣に考える必要を強く感じます。

posted by 東川 裕 at 17:41| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年10月02日

空き家の提供にご協力ください

 「GoToトラベル」キャンペーンが始まり、イベントの観客数制限の緩和や入国者の規制緩和等、少しずつ経済活動が動き始めました。一人ひとりが気を緩めることなく「新しい生活様式」を引き続き実践し、感染状況を見守りながら「新しい経済活動」を少しずつ動かしていくことが大切です。
 また、「ウィズコロナ」では、ICT化やリモートワークに代表されるように、新しい価値観が生まれ、その中で地方が見直される動きが出てきました。実際、「御所市空き家・町家バンク」には移住希望の問い合わせが増えてきているようです。これまで「新婚世帯家賃補助事業」や「多世代同居補助金」などの制度により移住・定住者数の増加には一定の成果が現れていますが、それにも増して人口減が進み、年々空き家が増え続けています。だからこそ、御所市を気に入って移住していただけることは大変ありがたいことですが、空き家の希望者が多いにも関わらず、空き家所有者のご理解を得て提供できる物件が追いついていないのが現状です。市内に空き家を所有されている方は、ぜひご協力をお願いしたいと思います。ご賛同をいただける方、ご興味のある方は、本市が業務提携している「NPO法人空き家コンシェルジュ」もしくは「御所市役所まちづくり推進課」へぜひお問い合わせください。

posted by 東川 裕 at 16:05| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年09月29日

令和元年度決算

 9月議会で令和元年度の決算が認定されました。一般会計の実質単年度収支額では約7,400万円の赤字となったものの、実質収支額は約1億2,400万円で、平成23年度から9年連続の黒字を計上することができました。普通会計の地方債現在高(借金)は平成20年に約240億円だったところを189億円まで圧縮し、基金残高(貯金)は平成20年度約7億円だったところを約45億円まで積み立てることができました。とは言うものの、依存財源に頼る財政構造からはまだまだ脱却できず、コロナ禍で先行きが不透明な中、目の前に大型事業が待ち構えている厳しい状況には変わりありません。さらに慎重な財政運営が求められています。
 今回の議会でも、新型コロナウイルスへの対応施策として、上水道基本料金減免の期間延長や、高齢者インフルエンザ予防接種の無償化、PCR検査委託料、市民向けの市内観光助成事業等、多くの補正予算を議決いただきました。これらの事業は、基本的に全て国の交付金でまかなう予定です。今後、国の第3次補正が行われる可能性も見据えて、引き続きしっかりと情報収集に努めたいと思います。特に市民向けの市内観光については、かなりお得になっています。ぜひみなさんも大いに利用していただき、地元の魅力を改めて発見する機会にしていただければと思います。

posted by 東川 裕 at 14:15| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年09月07日

「人権のまち」の誇りを持って

 9月6日現在、御所市内居住者の方で新型コロナウイルスの感染者は確認されていません。これは、市民の皆様の感染予防の取り組みの賜物と深く感謝申し上げます。
 しかしながら、今日明日にも1人目の感染者が確認されたとしても何ら不思議ではありません。そのとき、私たちはどんな感情を持つのでしょうか。「どこの地区の人だろうか」「どこで、誰から感染したのか」「私や家族が感染したらどうしよう」など、さまざまな不安がよぎることでしょう。しかし、その1人目の感染者があなた自身やあなたの家族であるかもしれないのです。
 感染者に対する心ない発言や行動が原因となる、悲しい事案が全国で起こっています。プライバシーや人権を無視した根も葉もない噂やデマにとらわれるのではなく、誰が感染したとしても、自分や家族を新型コロナウイルスから守ってきたように、感染された方の人権も私たち御所市民みんなで守りましょう。「人権のまち、御所」の誇りを持って。

posted by 東川 裕 at 12:02| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年09月01日

ポストコロナ時代に求められるもの

 記録的な猛暑が続き、新型コロナウイルス感染の情報に翻弄され続けた今年の夏が終わろうとしています。残念ながら感染の拡大は未だ予断を許さない状況です。安倍総理の突然の辞任発表もあり、さまざまな面でわが国の情勢は激動が予想され、ますます先の読めない状況が続きそうです。これから数年は右肩上がりの社会から人口減少が本格化し、「量より質」の新しい時代の価値観に変わるタイミングだと考えていましたが、コロナ禍がそのスピードを何倍にも速めてしまったように感じています。大きな時代の転換期に遭遇しているのは間違いないことであり、こんな時こそ、一人ひとりが冷静な行動をとり、正確な情報を入手・選択し、発信することが大切になってきます。
 
 国の新年度予算の方針を示す「経済財政運営と改革の基本方針2020」(骨太の方針)が7月中旬に閣議決定されました。今回は、当然のように新型コロナウイルス感染拡大の影響を大きく受けており、「危機の克服、そして新しい未来へ」というサブタイトルが示すように、コロナ危機の中で感染症とどのように向き合い、経済をいかにして立て直すのか、医療体制の充実、雇用の維持、防災、国土強靭化等々、記載内容は絞り込まれているものの、喫緊の課題が山積しています。同時に、ポストコロナ時代の新しい未来に向けて「新たな日常」の実現に向けた方針がさまざまな分野で示されています。新たな経済社会の姿として、「質の高い経済社会の実現」をテーマとしており、これからの時代の「質」の重要性を改めて感じました。
 東京一極集中の是正や地域産業、観光の振興等、ウィズコロナ・ポストコロナには、私たち地方にとってチャンスとなるものも多く含まれています。旧来の慣習に固執するのではなく、今までの価値観から脱却し、本気で「質」を求め新しいことにチャレンジする姿勢が、行政だけではなく、個人の生活にも求められる時代となりそうです。骨太の方針の冒頭にこのように書かれています。「我々は時代の大きな転換点に直面しており、この数年で思い切った変革が実行できるかどうかが、日本の未来を左右する」。もちろん、本市にも置き換えられる大切なことだと思います。

posted by 東川 裕 at 17:45| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする