2024年07月30日

奈良県広域消防組合設立から10年

 奈良県内で奈良市・生駒市を除く37市町村を構成団体として、奈良県広域消防組合が設立されて10年が経過しました。消防は、国民の生命、身体および財産を火災から保護するとともに、火災、風水害または地震等の災害を防除し、およびこれらの災害による被害の軽減を任務としています。しかし、人口減、頻発する自然災害、救急需要の増大等により、小さな消防本部ではこれらの需要に応えきれなくなったことから、より活動を効率化し、財政面でもメリットのある広域化が選択された訳です。この10年で火災・救急現場への到着時間の短縮化、財政の合理化等で大きな成果を挙げてきました。しかし、これらの消防・救急にかかる需要は想像を超える状況であり、当初に設定した将来にわたるグランドデザインを見直さなければならなくなっています。そもそも奈良県の地勢から、南部と北部の市町村では消防、救急のニーズが大きく相違することも大きな課題です。そのような状況の中、現在もさらに進んだグランドデザインについて議論がされています。
ゴミ処理や、し尿処理等については既に全国でも広域化が一定進んでいますが、消防、水道、国民健康保険等については奈良県が全国で最も広域化が進んでいます。これらの議論を進める時、最も大切なのは「持続可能なサービスの提供」であり、決してコスト意識だけを先行させてはいけないということ。そして広域に参加している自治体の全体最適を追求すること。自治体間だけの水平補完では賄いきれないヒズミについては、県や国からの垂直補完を求めること。それぞれの行政事務のあり方、組織体制を抜本的に見直すこと。だと感じています。今後もそれらをしっかり意識し広域化の議論を進めていかなければなりません。

posted by 東川 裕 at 09:33| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年07月16日

ライバルとの変わらぬ絆

 先日、御所実業高校でラグビー部・竹田監督の就任35周年を記念して、天理高校とのОB親睦試合が開催されました。両校は、奈良県のラグビー界を牽引してきたまさに永遠のライバル。花園を目指す奈良県高校ラグビー大会決勝では常に死闘を繰り広げ、私も毎年応援に参じていますが、おそらく全国で最もレベルの高い都道府県予選の決勝戦だと思います。過去にそんな死闘を繰り広げてきた、今は昔のおじさんたちが、この日はニコニコしながら、足をもつれさせながら、楕円形のボールをまるで子どものように追いかけています。見ているだけでついつい笑顔になってしまいます。過去に青春の全てを賭けて立ち向かったから、真剣に勝利を目指していたから、その想いをお互いに理解している仲間だから、今は心底ラグビー(というより鬼ごっこのようなボールを奪い合う陣取り合戦)を楽しんでいるように感じました。ラグビーに限らず、学生時代に真剣に取り組んできたものが最も花を咲かせるのは、同じように時間を費やしてきた仲間やライバルとの交流、強靭なネットワークなのかもしれません。来年は天理高校がホスト役を務めるとのこと。この交流がずっと続くように願っています。
 7年後に迫った奈良県で開催される第85回国民スポーツ大会・第30回全国障害者スポーツ大会で本市はラグビー競技にエントリーしています。しかも今までにない、天理市との共同開催を2市揃って提案しています。国民スポーツ大会の存続そのものが議論される中、共同開催という手法を新しい形として提案できればと考えています。これも、何十年にわたって続いている強固なライバル関係がきっかけとなったことは間違いありません。

posted by 東川 裕 at 15:46| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年07月01日

6月議会を終えて

 6月議会が終了しました。今年度の4分の1が終了したことになります。さらに明確になったそれぞれ担当のミッションについて、スケジュール感を大切に進めるように指示しました。今議会では、補正予算等について特別委員会に付託され、より深い議論をしていただきました。特に「新しい学校づくり基本方針策定委託料」については、1小1中への再編という、本市の長い歴史の中でも今までにないダイナミックな計画であり、その中身についてさまざまなご意見を頂戴しました。今回の基本方針策定の大きな目標は @学校の場所 A学校の運営形態 Bスケジュール の3つの方向性を示すことです。今年度末には議会や市民のみなさんにお示しし、それに基づいて議論いただきたいと考えています。新しい学校をスタートさせるには、それまでに多くの、さまざまな課題をクリアしなければなりません。ただ単に学校をつくるという単純なものではなく、御所市全体のまちづくりに大きな影響を及ぼすものです。そんな中でも、何のために新しい学校を作るのかと問われれば、私は間違いなく「子どものため」と答えています。また、再編までの子どもたちが決して取り残されることのないよう、現段階から「ひとつの学校」につながるような質の高い教育を目指し、御所市の将来を担う、本市の宝である子どもたちにとってどのような学校が望ましいのか、どのようにすれば質の高い教育を提供できるのか、その視点を常に持ちながらこの大プロジェクトをオール御所市で進めていきたいと思います。

posted by 東川 裕 at 10:30| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする