先日、御所実業高校でラグビー部・竹田監督の就任35周年を記念して、天理高校とのОB親睦試合が開催されました。両校は、奈良県のラグビー界を牽引してきたまさに永遠のライバル。花園を目指す奈良県高校ラグビー大会決勝では常に死闘を繰り広げ、私も毎年応援に参じていますが、おそらく全国で最もレベルの高い都道府県予選の決勝戦だと思います。過去にそんな死闘を繰り広げてきた、今は昔のおじさんたちが、この日はニコニコしながら、足をもつれさせながら、楕円形のボールをまるで子どものように追いかけています。見ているだけでついつい笑顔になってしまいます。過去に青春の全てを賭けて立ち向かったから、真剣に勝利を目指していたから、その想いをお互いに理解している仲間だから、今は心底ラグビー(というより鬼ごっこのようなボールを奪い合う陣取り合戦)を楽しんでいるように感じました。ラグビーに限らず、学生時代に真剣に取り組んできたものが最も花を咲かせるのは、同じように時間を費やしてきた仲間やライバルとの交流、強靭なネットワークなのかもしれません。来年は天理高校がホスト役を務めるとのこと。この交流がずっと続くように願っています。
7年後に迫った奈良県で開催される第85回国民スポーツ大会・第30回全国障害者スポーツ大会で本市はラグビー競技にエントリーしています。しかも今までにない、天理市との共同開催を2市揃って提案しています。国民スポーツ大会の存続そのものが議論される中、共同開催という手法を新しい形として提案できればと考えています。これも、何十年にわたって続いている強固なライバル関係がきっかけとなったことは間違いありません。