「保育所及び学校の再編」は、本市にとって最も重要な課題の一つですが、市長に就任以来、長きにわたって結論を出せずにおり、大きな責任を感じています。
少子化は想像以上に進み、その他さまざまな社会情勢も変化してきました。同時にGIGAスクール構想のように、ICTの急激な進化により教育に関する体制や価値観が大きく変化し、コロナ禍がそのスピードをさらに進めました。この問題には数えきれない大きな課題が待ち受けていますが、もう先送りできないタイミングになってきました。ハード面を考えることも大切ですが、それ以上に保育や教育の「質」を高めることはよりいっそう重要なものです。最終形まで進めていく中で、御所市の保育、教育の質の向上に努め、そのまま将来につなげていきたいと考えています。
御所市全体をひとつの教育現場として捉え、ICTを活用した授業をさらに進め、教育カリキュラムだけではなく、地域に対する誇りや愛郷心、文化といったものをひとつ上のステージで展開していきたいと考えています。先般提携した奈良教育大学や2つの県立高校、県教育委員会との包括連携協定もうまく活用しながら進めていく予定です。「統廃合による再編」をマイナスイメージで発信するのではなく、素晴らしい保育、教育につながるプラスのイメージに転換することがこの事業のポイントだと確信しています。
御所市の未来を担う子どもたちへの投資は、本市にとって最も大切な投資です。この問題は少し大げさに言うならば、御所市の存在意義を決定づけるものであり、御所市全体の大きなまちづくりプロジェクトとなります。みなさまのご協力をお願いします。