近鉄御所駅西側に建設予定の新しい庁舎と商業施設や銀行等との複合施設について、「PFI」という事業手法で進めることが議会の特別委員会で承認されました。PFIとは、民間事業者の資金や技術力・ノウハウ等を最大限活用して公共施設を設計から建設、管理・運営までを一括契約する手法で、簡単に言うと、民間事業者が施設を建設し、行政が分割払いでその費用を支払う形式です。一括契約することで約10%の費用を削減できると想定しており、歳出を一括ではなく分割払いすることで平準化され、単年度の財政負担が軽減されるため、他の事業も同時に進めることが可能になります。また、民間が入る部分のコストについてはテナント料を徴収することで、約17年間で建設費用を回収することができます。国から良い条件で起債や補助金を確保できる期間を逃さないこと、民間の商業機能を駅前に確保すること、右肩上がりで上昇する経費の高騰等々を鑑み、今進めるべき事業と判断しています。この駅前での新庁舎と商業施設や銀行などを複合的に整備するという事業については、以前にもお知らせした住民アンケートでも多くの賛成のご意見をいただいており、御所市の将来の「まちづくり」への方向性を確信しているところです。もちろん、その他の課題の進捗に影響を与えてはなりません。さまざまな観点から慎重に進めていくつもりです。順調に進めば令和11年度に完成する予定で、この複合施設のコンセプトは「未来へつなぐみんなのゲートウェイ」としました。今後、詳細について広報紙などを通じてお伝えし、市民のみなさんのご意見も伺っていく予定です。持続可能な御所市を目指し、本市の将来を占う大プロジェクトです。みなさまのご協力をお願いいたします。