2019年07月16日

2019骨太の方針

 先月、経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)2019が閣議決定され、先日上京の際に総務省から説明を受けました。次年度の予算編成の基盤となるもので、地方行政にも大きな影響を与えます。サブタイトルは、〜「令和」新時代:「Society5.0」への挑戦〜となっています。以前も書きましたが、やはり「SDGs」や「Society5.0」といったキーワードが何度も出てきました。
 人口減少や少子化の進行を筆頭にデジタル化や地方経済、貿易問題、世界経済、社会保障と財政の持続問題といった直面する課題に対応すべく、その方向性を示しています。特に今回は「Society5.0」を全面的に押し出し、さまざまな分野での実現をめざしています。遠い未来のように考えていた技術革新が、想像以上のスピードでいよいよ現実の問題となっているのは間違いありません。みなさんの最も身近な問題としては、例えばクレジットカードやスマートフォン決済によるキャッシュレス化や、マイナンバーカードを活用した自治体ポイント等のサービス展開などが挙げられます。しかし、最近不正アクセスによるトラブルも報告されていますので、慎重に進めることも同時に求められています。アナログ人間の私にはなかなか馴染みにくい問題ですが、先進事例なども参考にしながら、乗り遅れることなく、かつ安全な形で対応していかなければならないと思っています。

 今年は梅雨に長雨が続き、特に九州地方で大きな災害が発生しました。ここ数年、豪雨による土砂崩れや河川の氾濫などが全国各地で相次いでいます。
 先日、奈良地方気象台長に最近の気象状況について話を伺う機会があり、その中で次の2つの注意点を挙げておられました。
 まず1つは「台風」の変化です。今まで遠い南の海上で発生し、勢力を弱めながら日本に接近していた台風が、海面温度の上昇で日本のすぐ近海でも発生する傾向にあり、避難の心構えができないうちに強い勢力のまま上陸する危険性が高まっているといいます。
 もう1つは「線状降水帯」です。猛烈な雨を降らせる雨雲が同じ場所に長時間かかり続けることで生じる帯状の雨域で、全国どの場所でも発生する可能性があるそうです。
 防災意識を高めるには、最近の気象状況を知っておくことが非常に大切です。台風シーズンを控える今、家族や地域のみなさんと「日頃からの備え」「早めの避難」の重要性を、ぜひ話し合ってみてください。

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2019年06月28日

「健康」を意識して

 本市の高齢化率はまもなく40%に迫ろうとしています。独居や高齢者のみの世帯が増え、認知症発症者数も増加傾向で、医療費も増大している状況にあります。
 健康・医療の面における御所市の傾向としては、高血圧症、糖尿病の患者の割合が多く、がん検診受診率の低さが目立ち、がんによる死亡率も高くなっています。検診受診率の低さは、健康に対する意識が希薄とも考えられます。また、成人や高齢者だけでなく、子どもの健康においても、3歳児のむし歯罹患率は県内でトップと見過ごすことはできません。これらの現状をしっかり見据えて、本市の健康増進策を考えなければなりません。
 健康寿命を延ばすポイントとして、「栄養ある食事」「適度な運動」「人とのコミュニケーション」がよく挙げられます。ある本では、まず大切なのは「人とのコミュニケーション」と紹介されていました。なるほど、会話の中で食事の話題も出るでしょうし、食事を介したコミュニケーションも考えられます。人に会うことを目的に外出することで適度な運動にもつながり、認知症予防の役割も果たします。全国各地で行われている「いきいき百歳体操」は、地域の人と交流しながら体を動かすことが介護予防・認知症予防につながると好評で、年々参加者が増えています。
 本市では、特に「減塩」と「歯の健康」に力を入れています。市民のみなさんの健康増進は、行政の大きな課題ではありますが、何よりも自分自身のために「健康」に対する意識を深め、できることから少しずつ実践していただきたいと思います。

 市民の要望が特に大きい、新しい火葬場の建設計画を進めています。「かもきみの湯」の少し西側に、「御所の自然と歴史に包まれた、お別れの場所にふさわしい豊かな空間づくり」をコンセプトとした魅力的な施設を考えてまいります。供用開始はまだ4年程度先になりそうですが、できるだけ工期を短くし、コストも抑えられる手法を検討しています。このエリアは歴史が古く、豊かな自然が残る、御所市にとっても重要な地域です。この施設を建設しても周辺と調和するよう、地域の方々と共に考えていきたいと思います。今後とも、特に地元の皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。
 三室の市民会館跡地には(仮称)防災市民センターを建設予定です。普段は様々なコミュニティーの場として使用できる施設と、500人規模の多目的ホールも完備し、多くの市民の皆様にご利用いただく予定です。いざという時には椅子や舞台を収納できるホールを含め、1000人規模の避難が可能な防災の拠点として運営されます。これから詳細を検討して、できるだけ使い勝手がよく、市民の皆様に親しんでいただけ、いざという時には安心して利用いただけるような施設をめざしてまいります。

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2019年06月17日

SDGs & Society5.0

 「SDGs(エスディージーズ)」という言葉をご存知ですか。「持続可能な開発目標」として2015年9月の国連サミットで採択された2016年から2030年までの国際的な開発目標です。17のゴール、169のターゲットで構成され、人権、貧困、教育、健康、環境、科学技術、雇用、エネルギー、平和等々、人類が直面している地球規模の様々な課題について網羅しています。今後、行政や企業、学校などにおいてもバイブル的な役割を担うものと思われます。
 もう一つ、日本政府が提唱しているのが「Society5.0(ソサエティ5.0)」です。狩猟社会、農耕社会、工業社会、情報社会といった人類がこれまで歩んできた社会に次ぐ第5の新たな社会を、デジタル革新、イノベーションを最大限活用して実現するという意味で名付けられた近未来コンセプトです。
 いずれも提言されてからしばらく時間が経過していますが、昨今改めて注目されているのは、以前にも申し上げたように世界で特に日本で大きな価値観の変革期に直面しているからだと思います。いずれにしても、これからはしっかりと将来を見つめつつ本当の質の向上をめざす持続可能な社会が求められることに違いはありません。この2つの言葉を広い視野に立って一度調べられてみてはどうでしょう。

posted by 東川 裕 at 13:25| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年06月05日

陳情活動を前に

 平成30年度の御所市の収支結果が出ました。
 一般会計が何とか黒字を継続できているのは、何といっても過疎地域に指定されている本市が事業を実施する際、特に借り入れが認められている過疎対策事業債をはじめとした国や県などの財源に依存しているところが大きく、市が自立した強固な財政基盤を構築しているとはとても言えない状況にあります。その過疎対策事業債も、「100%起債で70%が交付税算入」というルールやこの制度自体がいつまで続くかは不透明です。かと言って既に提案している懸案事業を進めないという選択肢はもうありません。逆に、より一層のスピード感を常に求められているのが現状であり、さらなる創意工夫による経費の節減、財源探求が強く求められてきます。予算執行の際にはこの現状をしっかりと認識するように職員に指示しました。
 また、国民健康保険事業特別会計は4億円近い赤字であり、この赤字解消のために毎年2,500万円を一般会計から繰り入れています。自治体間の財政力格差で、特に健康や医療の問題で格差が生まれてはなりません。高齢化がまだまだ進む中、わが国の避けては通れない大きな社会保障問題であり、本市のように厳しい財政運営を強いられる自治体への国からの手厚い配慮は必須です。今週も厚生労働省へ陳情に出向きますが、都道府県単位化にとどまらず、将来的には国での国民健康保険一本化や社会保険等との統一も視野に入れ、早急な対応を要望してまいります。

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2019年05月13日

5月の御所市

 ゴールデンウィークの10連休の間に、御所市内のさまざまな神社仏閣、行楽地を訪れました。船宿寺の花まつり、蛇穴の蛇曳き汁掛け祭り、舞や書のパフォーマンスが奉納された高鴨神社、エビネランが美しく咲く高天山草園、橋本院、御歳神社、伏見八幡神社、安楽寺塔婆、連休明けには一目百万本のつつじが目にも眩しい葛城山。すべての場所で改めてその美しさや神秘性、歴史的価値に感動しました。そしてそのすばらしい財産や祭事をしっかりと守り続けている人々の誇りと力強い絆を感じることができました。
 5月の御所は最高です。それぞれの歴史を少し勉強して訪れると楽しさが倍増します。みなさんもぜひ「5月の御所」を楽しんでください。
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 統一地方選挙の関係で、例年より1か月遅く「春の全国交通安全運動」が始まりました。今年は全国で、大型連休から特に悲惨な交通事故が相次いでいるように思います。本市でも5月5日に国道309号で県外の方が犠牲になる単独死亡事故が発生しました。高齢者の免許返納や幼児・児童を守る施策、あおり運転等が話題になっています。不幸な被害者や加害者にならないために、ドライバーも自転車に乗る人も歩行者も、この機会に改めて交通マナーについて考えてみましょう。

 堺屋太一先生がお亡くなりになって3か月が過ぎました。「三度目の日本」という遺作を拝読しました。私が、最近心の中で常に感じているもやっとした感覚が見事に文字で表されていることに非常に驚きました。
 「日本の近代150年で日本は3度目の大きな転換期を迎えた。『強い日本』を目指した明治維新。『豊かな日本』を目指した戦後。東京オリンピックが開催される2020年の転換期は『楽しい日本』を目指すべきだ」と先生は仰っています。
 転換期とは、人々の価値観が変わる、変えなければならないタイミングのことだと思います。急激な人口減少、少子高齢化という負のイメージが漂う今回の転換期に、先生は「楽しい」という価値観を重視されています。先生らしくスケールの大きい奇想天外なアイデアを多く提案されていますが、私なりにこの「楽しい」の意味を考えたとき、経済主導から心、精神主導への転換ではないかと感じています。「キレイごとだ」と思われるかもしれませんが、そのようにしなければ、この転換期は越えられないと思っています。もっといえば、経済と心や精神をより等しくする必要があるのではないでしょうか。自らの経済活動=仕事を「楽しい」と感じることが大切になってきます。「質の高い就労」を楽しむことができる人が、幸福の度合いも高くなる時代が来るように感じます。
 本年度の御所市のテーマは「次代に繋ぐ質」としています。堺屋先生の「楽しい」を「質」という言葉で表したつもりです。御所市の「郵便名柄館」も登場するこの堺屋先生の絶筆に、大きな励ましと勇気をいただいたような気がしました。ご一読をお勧めします。

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2019年04月26日

平成から令和へ

 みなさんがこのブログを読んでおられる時代は数日を残すだけの「平成」でしょうか。数日が経過した「令和」でしょうか。
 単に年号が代わっただけかも知れません。しかし、近世の安土桃山から江戸時代、近代になって明治時代から大正、昭和、平成と、日本史にさほど興味のない人でも何となくその「時代」のイメージは持っておられると思います。室町幕府の衰退と戦国乱世、関ケ原の戦い、徳川幕府、明治維新、大正デモクラシー、世界大戦、高度経済成長、バブル崩壊、相次ぐ自然災害・・・。令和はどんなキーワードが待っているのでしょうか。
 それぞれの人生でおそらく2、3度しか経験しない改元。このタイミングで、普段はあまり意識しない「時代」という言葉や、自分自身の過去・未来について、一度立ち止まって考えてみようと職員にも投げかけています。

 ひと月の3分の1が連続休日という未経験の大型連休が始まります。連休の間にしっかりとリフレッシュし、休み明けにはオンとオフを切り替えて、行政サービスに影響が出ないよう対応しなければなりません。

 これから御所市は行楽のベストシーズンを迎えます。葛城山のツツジをはじめ、目にまぶしい自然が美しく、神社仏閣では祭事が数多く予定されています。この機会に訪れてみてください。

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2019年04月02日

次代へ繋ぐ質

 平成から令和へ移り変わる平成31年度が始まりました。
 御所市では、第5次総合計画の終盤を迎え、令和3年度からの次の10年を見据える年となります。令和の時代は、わが国が世界でも例のない急激な人口減少の危機に直面し、歴史的に日本の考え方や価値観が大きく転換していく変革の時代となるでしょう。あらゆる価値観を変えなければ生き残れなくなる、非常に重要な節目のときです。すべてのものに「高い質」が求められる時代となる今、将来に繋ぐ「高い質」をこれから構築していくことが重要になってきます。そのため本年度の市役所のテーマを「次代へ繋ぐ質」としました。今までスピードやボリュームが過剰に求められてきたように思います。決してそれらを置き去りにするのではなく、それらを含めて質を高めること。それが新しい価値観の基本となり、令和のスタンダードになる気がしています。
 まちのエンジンとなる行政の「質」を高めることが、御所市というまちの「質」を高めることに繋がります。本年度のテーマをしっかりと意識しながら、各セクションごとに事業への議論を進めるよう指示をしました。

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2019年03月25日

市制施行60周年 感動のフィナーレ

 市制施行60周年の記念事業が3月24日をもって完結しました。1年間驚くほど多くの市民のみなさんがこの事業に携わってくださり、大成功のうちに幕を閉じました。
 早朝から多数の方が舞台となった御所市東部を訪れ、賑わいました。市外から訪れてくださった方々から、御所市民の「おもてなし」のすばらしさを絶賛いただき、吉祥草寺では感動のフィナーレを迎えました。
 改めて御所市の市民パワーを目の当たりにし、地域コミュニティの輪がさらに大きく広がったことを実感できました。このエネルギーこそ、御所市の最も大きな財産であり、今後もまちづくりの根幹をなし、今までもそうであったように御所市の歴史を刻む礎になるでしょう。これから日本の人口が急速に減少するなか、さまざまな変革が求められる今、自治体を持続させていく上で大きなパワーの源であることは間違いありません。大切に次代に伝えていきたいと思います。
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 平成の元号を冠する最後の年度、平成31年度が間もなく始まります。さまざまな大型事業を具体的に進めなければならない大切な年度です。同時に第5次総合計画期間を2年残し、次の10年の方向性を見極める年度でもあります。この機会に改めて御所市の潜在的な力を見つめ直し、それを活かした戦略を明確にしなければならないと感じています。
 その一つが「観光」です。日本中に自慢のできる古代・中世・近世の歴史や自然をはじめ、まちの魅力をしっかりと系統立てて発信する必要を感じています。最大の観光資源である葛城山。自慢のつつじをしっかりと守り、新たな魅力を加える計画にはこれまで議会からもご提案いただいており、今後、県や国の協力もいただきながら準備したいと思います。近世の佇まいが残る御所まち。国の重要伝統的建造物群保存地区の選定をめざし、学術的な調査と住民のみなさんの協力が確実に輪を広げています。その他にも市内各所に点在する観光資源のレベルの高さは60周年記念事業の中でも十分に確認することができました。この事業でさらに強固なものとなった「市民パワー」と、御所市のDNAである「おもてなし」がその主役となると信じています。これからの御所らしい観光戦略にご協力をお願いします。

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2019年03月08日

新年度事業と組織の見直し

 本年度の最終月です。行政にとって最も内容の濃い3月は、年度の締めくくり、次年度の流れと予算を提案する3月議会、次年度への引継ぎ作業、24日には市制施行60周年記念事業のファイナルイベントも開催されます。
 3月議会で上程する予定の一般会計の総額は前年比7.2%増の約160億円で、平成14年度以降では最大の額となっています。主なものを挙げますと、近鉄御所・JR御所駅周辺整備事業に係る技術支援、都市計画変更業務、JR御所駅西口広場と跨線橋の測量設計、火葬場整備事業用地造成設計や建設の基本設計、健康増進施設関連の解体費、アザレアホールの改修設計、老人福祉センターの改修工事、旧葛中学校解体工事等々、大きなハード事業が並びます。特に大型事業については年度ごとにスケジュールが徐々に明確になっており、またソフト事業も将来を見据えたものが多く、予算書を見ていると様々な動きがいよいよスタートする緊張感を感じます。1年間、テーマとして掲げてきた「61年目の当事者として」の締めくくりという意味からも、気持ちを込めて平成最後の年度末を過ごしたいと思います。

 これからの行政のテーマとして「量より質」ということを掲げています。次年度からの大きなテーマであり、より具体的な施策が求められます。そんな動きを進めていく上で大切なことは @データや統計をしっかりと活用して、確実なエビデンス(根拠)とそれに基づく方向性を示すこと A情報に敏感になり、それを御所バージョンに加工すること B何より市民の側に立って現場を知ること C今後の展開を予測し、将来の変化に対応できるよう備えること そのようなことが「質」の施策を進めていく上でのヒントになると考えています。

 次年度から市役所の組織を少し見直します。多くの大型投資的事業を進めていく上で、事業の円滑な推進を図るため相互支援体制を構築しやすいように心がけ、組織の再編を行います。市民のみなさまには、当初は戸惑われることがあるかもしれませんが、ご理解とご協力のほど、よろしくお願いいたします。

posted by 東川 裕 at 16:47| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年02月12日

堺屋太一先生

 堺屋太一先生がご逝去されました。突然の訃報に驚きを隠せません。
 昨年11月、アザレアホールで行われた「はがきの名文コンクール表彰式」でお会いし、郵便名柄館で受賞者のみなさんと歓談されていたのが、つい昨日のことのように思い出します。その日に2025年の万博が大阪に決まり、自らが企画運営に当たられたEXPO'70の話を熱く語られていました。恒例のイベントとなった「はがきの名文コンクール」をさらに盛り上げていきましょうとお約束したことが忘れられません。御所をこよなく愛し、いつまでも夢を追い続けておられた堺屋先生のご冥福を心からお祈りいたします。

合掌

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2019年02月08日

コミュニティの力

 昨年の大晦日、寒さが厳しい中で、西寺田地区で86歳の女性が行方不明になりました。当初、捜索は難航しましたが、依頼を受けた自治会のみなさんが捜索にあたってくださり、無事に発見、保護され尊い人命が救われました。普段から防災訓練などを熱心に実施し、団結力のある自治会ならではの活動です。昨日、市長室で感謝状を贈呈させていただきました。
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 また本年1月、小林地区で発生した火災の際には、取り残された高齢者を地元の住民が自らの危険を顧みず救出し、消防署から感謝状が贈られました。

 これらはコミュニティの結束力のなせるものであり、いざという時「地域力」が人命を救う活動につながります。人口が減少し、高齢化が進むなか、このような「地域力」はますます重要なものといえます。そのうえで地域と行政、警察、消防等の連携をさらに深める必要性を実感しました。改めて深く感謝申し上げる次第です。

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2019年02月06日

平成31年度予算案

 平成31年度予算案の市長査定が終了しました。大型懸案事業の予算をはじめ新しい公共交通関連、産業集積地関連、公共施設の修繕、治水対策の他、幼児教育無償化やプレミアム商品券等の国の施策に関するものなど、補助金や過疎対策事業債などを有効に活用しながら、平成30年度よりもやや膨らみ一般会計で約160億円になりそうです。これからさらに精査を加え3月議会に上程、議論されることになります。
 本市の財源の中で欠かすことのできない特別交付税の確保や過疎対策事業債の恒久化については国に強く要望しています。国のレベルでは地方一般財源については昨年を少し上回る額を確保できたようですし、奈良県が特に力を入れていた、東京都と奈良県で6倍の格差があった地方法人二税の偏在も県内総生産ベース(3.17倍)以下まで是正されました。昨年続発した自然災害の復旧に向けた地方財源として必要な特別交付税も700億の補正予算が組まれています。しかし、消費税増税時に予定されている幼児教育無償化やプレミアム商品券などは制度設計が甘く、国の施策に伴う地方の負担増加は免れない状況です。市長会等を通じて国に対して強く要望していますが、スピード感のある情報収集が求められます。また平成31年度に関しては、元号の変更や消費税増税、10日間の大型連休などを控えており、例年にない混乱も予想されます。次年度に向けてしっかりと確認し、十分な準備に当たるように指示しました。

 「第72回金剛葛城山下一周駅伝大会」兼「第8回奈良県知事杯駅伝大会」が107チーム参加のもと、大きな盛り上がりの中で無事終了しました。
 今年は例年になく暖かい気候となり、選手のみなさんはコンディションを整えるのが大変だったのではないでしょうか。1分1秒の記録の更新をめざすチーム、最後までタスキを繋ぐことが目標のチーム、とにかく仲間と駅伝を楽しむチーム。各チームが目標をめざし、大会を楽しんでおられました。
 例年のように多くのボランティアの方々がゴールや沿道でおもてなしをしてくださり、陰で支えてくださる多くのみなさんの協力によって大会が成立します。長らく刻まれてきた72回という数字は、95回という歴史を持つ箱根駅伝に引けを取らない伝統を有し、違った趣のあるすばらしい大会です。長い歴史を支えてこられた多くの方々に改めて感謝し、この伝統をしっかりと次代に繋いでいきたいと思います。
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2019年01月15日

成人式

 本年、御所市では262人の新成人が誕生しました。1月14日に挙行された成人式は、華やかな着物姿や凛としたスーツ姿の新成人たちが仲間との再会でにぎわいました。平成最後の成人式であり、彼らが平成の次の時代を担う主人公です。
 日本の人口が経験のないスピードで減少し、さまざまな社会の仕組みが変革を迫られる中、今までの価値観を変えざるを得ない時代へと突入していきます。何事にも質の高さが求められる時代だからこそ、質の高い仕事、学習、恋愛を心掛けるようにと激励の言葉を贈りました。今まで育てていただいた家族、先生、地域の方々、そして友人に、感謝の気持ちを忘れず、質の高い生き様を心がけ、充実した人生を送ってほしいと願っています。

 今月は各方面への陳情活動のため、3回の上京を予定しています。総務省や地元選出の国会議員への特別交付税の陳情については毎年行っていますが、今年は奈良県の副知事に就任されていた財務省官僚の方々にも手を広げようと考えています。
 特に、国民健康保険制度については、更なる援助がなくては制度が崩壊することは明らかであり、早急に制度自体の見直しと国からの支援が必要であると感じています。高齢化が著しく、税収が少ない自治体として本市の厳しい現状をしっかりと訴えたいと思います。また、来年に導入が予定されている「森林環境税」については、林業に目が向いてしまいがちですが、葛城山をリゾートの山として位置づけ、国の支援を受けられるよう農林水産省を中心に陳情したいと考えています。

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2019年01月07日

「質」

 明けましておめでとうございます。輝かしい新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。みなさまにとって、御所市にとってすばらしい一年となりますようお祈りいたします。

 4か月間の平成31年が幕を開けました。4月1日には新しい元号が発表され、5月には平成から新しい時代へと移り変わります。御所市は昨年、市制施行60周年を迎えました。昭和の30年、平成の30年を経験したことになります。次の30年で社会はどのように変化し、御所市はどんな姿を見せるのでしょうか。
 2008年から始まった、世界がかつて経験したことのない日本の急激な人口減少。2025年にはいわゆる団塊の世代が後期高齢者となり、更に加速していきます。それに備えるべく、政府はAI(人工知能)の技術研究と活用を推進し、高齢者だけではなく働く世代の社会保障にも目を向け、働き方改革や人を育てるという政策に舵を切っています。さまざまな分野で思い切った改革が行われ、今までの価値観では御所市が生き残れないのは確かです。
 新時代に向かう上で、新しい価値観として大切なキーワードは「量から質」だと考えています。御所市は、人口減少率や少子高齢化が日本の平均値の15年先を走っており、市税収入の減収が著しい本市にとって、これらの課題に真っ向から立ち向かい、何としても人口減少のスピードを少しでも遅らせる施策を講じなければなりません。ただ、日本全体の人口が減少する中で、いたずらに自治体間で住民の奪い合いを繰り返していては、本当の意味でのまちのアイデンティティーやブランド力が失われ、後世に遺恨を残すことになりかねないと思います。決してきれいごとで片づけようとは思いませんが、最近の過熱気味の量や数の議論には少なからず危機感を覚えます。
 今大切なのは、目の前の「量」の対応に安易に追われるのではなく、改めて一つひとつの「質」を向上させる原点に立ち返ることだと感じています。そのためにも、次の時代に必要な「手間・知恵・意味づけ」を大切にするように職員にも伝えました。

 来年2020年には東京オリンピックが開催され、2025年には大阪万博、早ければ2037年にはリニア新幹線が奈良に止まります。このような明るい話題に乗り遅れることのないよう、本市も次の30年に向かって進んでいきたいと思います。

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2018年12月27日

一年間ありがとうございました

 平成最後の年の瀬を迎えています。一年があっという間に過ぎ去りましたが、振り返ると、自然災害の多い年であり、改めて「防災・減災」の大切さを意識した年でもありました。本市にとっては市制施行60周年の節目の年であり、新たな御所市に歩を進めた年です。さまざまな大型懸案事業のプランニングに明け暮れたようにも感じます。来年から、少しずつではありますが着実に形としてお示ししなければなりません。
 平成31年は御所市にとって還暦の次の年。待ったなしで事業を推し進める年。大きく変化する社会情勢に敏感に反応しながら、御所らしいまちづくりを市民のみなさんと共に進めていきたいと思います。日本中が著しい少子高齢化、未経験の人口減に突入し、とかく数の議論が注目される中、本市は今こそ「質」にこだわる一年にしたいと思います。
 本年のみなさまのご協力に感謝申し上げ、新しい年がみなさまにとって、御所市にとって輝かしい年になりますことを心から祈念し、今年最後のブログとさせていただきます。
 一年間お世話になりました。ありがとうございました。

posted by 東川 裕 at 18:18| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月29日

平成最後の師走

 まもなく平成最後の師走を迎えます。来年は5月から平成に代わって新しい元号となり、10月には消費税増税が控えています。何かと慌ただしい一年になりそうです。

 スポーツ界ではラグビーワールドカップ2019日本大会が開催され、その次の年には2020年東京オリンピック・パラリンピック。そして2025年の大阪万博開催が決定しました。1970年の大阪万博の提案者であり、中心となって企画運営に当たられた御所市出身の堺屋太一先生も、先日「第4回はがきの名文コンクール」の表彰式に出席され、万博開催に伴う夢を熱く語って大変喜んでおられました。少年のように熱弁される先生の表情は、エキスポ'70を成功に導いた時を懐かしむように、若々しく楽しそうに活き活きされていました。

 高度経済成長期の終盤に開催された前回の万博テーマは「人類の進歩と調和」で、当時としては夢のような近未来製品が中心でしたが、7年後の万博テーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」と医療や健康を意識した現実的なものとなっており、時代の流れを感じます。大阪万博と同時に日本初のIR(統合型リゾート)が大阪にできる可能性も高いでしょう。また2025年は、いわゆる「団塊の世代」が75歳に達し、本格的な超高齢社会がスタートする年でもあります。その時、御所市はどのような姿になっているでしょうか。多くの懸案事業も少しずつ形を見せているはずです。日本中、世界中からの人々が大阪の夢洲を訪れ、大阪メトロに乗り入れた近鉄けいはんな線を使い、また新しく開通予定の阪神高速大和川線を利用し、間違いなく多くの人々が奈良県にも御所市にも立ち寄られることでしょう。

 来年、元号が変わり、消費税が増税され、ラグビーワールドカップ、翌年にはオリンピック・パラリンピックが開催され、大阪万博が7年後にせまった今、単純にこれらの出来事を他人事として捉えるのではなく、その時々に社会がどう変化していくのか予測し、御所市としてそこにどんな課題があり、そのためには今何を準備しなければならないか、どんなチャンスが訪れるのか、あらゆる可能性を模索する時だと感じています。とかく「人口減」「少子化」などの負のイメージが蔓延していますが、世界的なイベントがすぐ近くで開催されるそんな時こそ、堺屋先生のように活き活きと夢を語ることを忘れてはならないと思います。

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2018年11月19日

市制施行60周年「GO!SAY!FES!」(ごせフェス)

 11月17日、子どもたちの強い願いが天気予報の雨マークを吹き飛ばし、晴天の下で「GO!SAY!FES!御所市60年の誕生祭」が葛城公園で盛大に開催されました。
 小学生たちはスクールや教室で練習したパフォーマンスを、中学生たちはこの日のために猛練習したプロのミュージシャンやダンサーとのセッション。どのステージも、彼らの「本気度」が観客に伝わってくる感動のステージでした。
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 子どもたちの気持ちにしっかりと応えようと、この日を迎えるまでイベント実行委員のみなさんが何度も打ち合わせを重ね、いいものをと真剣に追求し、準備に全力を尽くされました。当日は、本格的なステージで、自分たちの努力と練習の成果をたくさんの人々の前で披露するこのような機会は、めったにあるものではないでしょう。だからこそ、この日ステージに立った経験は、子どもたちにとって一生の宝になるに違いありません。
 パフォーマンスが終わり、子どもたちと今まで指導してきたプロのミュージシャン、先生、地域の方が抱き合って成功を喜んでおられた姿が非常に印象的に残っています。本番も含め、ここ数か月の間に彼らが今まで経験したことのない仲間との時間は、後の人生に少なからず影響を及ぼすものとなるでしょう。
 未来の御所市を主人公となって担う彼らのパワー、そして頼もしさに感動した一日でした。素晴らしいイベントを陰となって支えて下さったすべてのみなさんに心から御礼申し上げます。
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2018年11月06日

予算編成

 本格的な新年度予算の編成作業が始まりました。
 予算編成は行政の最大の仕事であり、その時の自治体を体現するものです。本市は平成29年度で7億6,800万円の実質収支となりましたが、財政の弾力性を示す値である経常収支比率は103.6%と県内の市町村では最も悪い数値であり、決して楽観できるものではありません。70%が後に交付税で算入される過疎対策事業債の発行が認められ、若干事業を展開しやすくなったものの、公債費の増加や税収等の減少も予想されます。一方、5つの重点事業に代表されるように必ず進めなければならない大型事業も控えており、経費の削減に努めながらも、着実に事業を進めなければならないという非常に難しい局面に立たされています。
 私は、先日の予算編成会議において、積極的な予算要求を行うこと。補助金等の財源探求に努めること。民間活力の活用。そして、各課がしっかりとコミュニケーションをとることで関係課とも認識を共有し、各課長が高いマネージメント力と強い意志を持って予算要求をするように指示しました。
 これから国や県への陳情活動、庁内打ち合わせ、議会への説明等々、今年は特に慌ただしくなりそうです。

posted by 東川 裕 at 18:17| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月23日

地域の絆

 この秋も市内各所で神社の秋祭りやイベント、運動会など、多くの「祭」が開催されています。神社の祭りはそれぞれ数百年の歴史があり、毎年工夫を重ねた新しいイベントも行われます。そのたびに関係者が集まり、祭りの成功に向けて知恵を出し合われています。
 日本の祭りのルーツは稲作の営みと密接な関係があり、人々が共同で行う苗づくり、田おこし、田植え、草取り、稲刈り等、その過程で豊作を祈願したり感謝したりする習慣が祭りになったのでしょう。そのコミュニティの中で村づくり・まちづくりとして、年貢の調整、災害に対する対応、子育ての協力、高齢者の支援等の文字どおり「政(まつりごと)」が行われ、自治が確立してきました。このようなコミュニティの成り立ちは、世界各国でも見られます。
 祭りだけではなく、新しく生まれたイベントにおいてもコミュニティの醸成は可能だと思います。新たなイベントを企画・運営したり、参加して楽しむ中でコミュニティが生まれ、大小の支え合いの仕組みが自然と生まれ、それが地域の力に成長していきます。現在、日本の中で地域コミュニティが希薄になり、それが原因となって様々な社会問題が生じています。御所市には、都会にはないコミュニティの底力がまだまだ息づいていると思います。古くから受け継がれてきた祭りはもちろん、新しいイベントにおいても地域の絆が深まることを願っています。

posted by 東川 裕 at 10:31| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月25日

秋空のウォーキングイベント

 9月23日、素晴らしい秋空の下、御所市制施行60周年記念事業のウォーキングイベントが盛大に開催されました。
 市内外から多くの方々が参加し、真っ赤な彼岸花と緑の田園のコントラストが素晴らしい葛城の道を中心に神社仏閣をめぐり、日本の原風景や地元の美味しい食材を満喫されたと思います。私も小林の文化交流センターから郵便名柄館まで歩き、九品寺、一言主神社、高鴨神社、橋本院、御所の郷、アクアセンター会場等を巡りました。素晴らしい原風景や神社仏閣の風情がウォーキングで少し疲れた身体を心地よく癒してくれ、改めて本市の素晴らしい景色に感動しました。歩きながら参加者の方々といろんな話をし、また、出会う方々との交流を楽しむことができました。これだけ多くの方が葛城の道を散策されたのは初めてではないでしょうか。
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 その来訪者を何日も前から準備をしてくださっている地元の方々が笑顔で「おもてなし」されていました。
 御所市民の「おもてなし」の素晴らしさは歴史的にも何世紀も前から実証されています。神社仏閣の多くに、旅人に食べ物や寝床を無償で提供した記録が残されていますし、御所まちでもお伊勢参りの施行(せぎょう)が全国でも類を見ない質と量で行われました。まさに御所市民のDNAです。
 20年前、私が仲間と始めた「御所まち霜月祭」で受け継がれているコンセプトは「ふるさとの誇りとおもてなしの心」です。自分のまちを愛し、訪れる人々をあたたかく受け入れること。来訪者が自分のまちを褒めてくれたり、おもてなしに感謝してくれることは住人にとって何とも言えない喜びであり、それが故郷の誇りにもつながり、その繰り返しがやがて質の高いまちづくりにつながっていきます。この素晴らしい御所市の風景や歴史とともに、先人達から受け継がれているおもてなしのDNAを次代の子どもたちにもしっかりと引き継いでいきたいと思います。
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posted by 東川 裕 at 16:44| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする