2021年11月29日

はがきに寄せる「一言の願い」

 「第7回はがきの名文コンクール」の表彰式が11月27日、アザレアホールで行われました。このコンクールは故堺屋太一氏の発案により2015年に始まったもので、毎年、郵便名柄館には全国から多数のはがきが送られてきます。葛城一言主神社にちなんで、テーマは「一言の願い」。今年も全国から25000通を超える応募がありました。五木寛之氏、村山由佳氏、斎藤孝氏と日本を代表する作家が審査員を務める、質・量ともに日本でも最高レベルのコンクールです。
 表彰式には全国各地から26名の方がご出席くださり、胸を打つ名文が披露されました。はがきの限られたスペースに、家族への感謝、自分に向けたエールや願い、亡き人への想いなどが見事に描写されています。朗読が始まると会場のあちらこちらにハンカチで涙を拭う姿が。デジタル化が進み、はがきや手紙の文化が危ぶまれていますが、改めて長い歴史を持つアナログ文化の素晴らしさを感じることができました。また、この機会に全国から多くの方が御所市にお越しいただいたことに感謝し、このご縁を大切にできればと思います。このコンクールがさらに盛り上がるように願っています。

はがきの名文コンクール公式サイト

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2021年11月22日

いざ花園へ!

 御所実業高校ラグビー部が花園の切符を手に入れました。全国で最も好ゲームの地方大会と言われる奈良県決勝。永遠のライバル天理高校を28対5で破りました。戦前の予想では天理高校がやや有利の下馬評でしたが、御所実伝統の堅い守りと、フォワードとバックスの息の合った攻撃を見事に展開し、終わってみれば予想外の点差での勝利でした。全国に再び「御所」の名前を轟かせ、悲願の日本一を狙う花園での活躍が今から楽しみです。
指導者不足や少子化等の影響で中学校や高校での部活運営が非常に厳しくなっています。特に公立校は存続が危ぶまれている状況です。そのような状況の中、公立高校としての御所実ラグビーの活躍は見事です。竹田寛行監督のカリスマ性がこの活躍の柱となっていますが、県外、海外からの選手も増え、御所実でも年々運営が厳しい現状のようです。この度、市民有志による「御所実ラグビーサポータークラブ」が設立されました。市民一丸となって御所実ラグビーの活躍を応援したいと思います。

posted by 東川 裕 at 17:18| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年11月15日

本格的なICT社会の到来に向けて

 衆議院選挙が終わり、間もなく政府は2021年度の大型補正予算を発表します。新型コロナウイルス感染症の拡大防止、社会経済活動の再開、ポストコロナ社会を見据えた成長戦略、防災など国土強靱化の4つを柱にするようです。バラマキ批判など、さまざまな意見もあるようですが、情報を注視して市民サービスにつなげたいと思います。他にも、脱炭素政策やICT関連の予算も予想されます。これから本市が予定している新しい施設の計画には脱炭素の要素は欠かせません。工夫をしながら上手く財源確保につなげたいと思います。またICTでは、行政事務についてはトップダウンで全国の自治体が規格を統一する形になっていきますし、市民生活でも普及拡大にむけて後押しの予算は予想されます。本市では、高齢者向けのスマホ教室を実施します。来る本格的なICT社会に向けて、最も身近な端末機となるスマートフォンにできるだけ親しんでいただこうという趣旨です。近い将来、スマートフォンが行政サービスをはじめ、金融、流通、健康、災害などの生活に密着した分野で主人公になることは間違いありません。「高齢者だから諦めている」ではなく、積極的にチャレンジしてください。きっとご自身の生活も潤いのあるものに変化するはずです。

posted by 東川 裕 at 14:51| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年11月01日

予算編成

 11月に入ると、来年度予算の編成作業が本格的に始まります。これは市役所の仕事の中で最も大切な作業のひとつです。一般会計では平成23年度から令和2年度までの10年間、何とか黒字の実質収支を計上することができましたが、これからは複数の大型事業で財政需要がふくらみ、加えて新型コロナウイルス感染症の影響で市税等の減収も見込まれ、市の財政は厳しい状態が続くことが予想されます。多くの公的施設がほぼ同時期に老朽化し、深刻な人口減の中で市民サービスの内容も変化し、ICTが急激に社会の中に溶け込んできました。さらにはウィズコロナ、アフターコロナのスタートが重なり、今までとは違うこれからの時代に相応しい予算を慎重に編成しなければなりません。
 新型コロナウイルス感染症への対応を筆頭に「市民に寄り添うこと」「新しい価値に挑戦すること」そして特に大型事業を考えるとき、「20年先、50年先も市民に理解が得られるか」という視点が大切だと思います。少しでも優位な財源が確保できるよう、またさまざまな事業に国や県の協力が得られるよう、コロナの影響でなかなか進められなかった各方面への陳情活動も年明けにかけて積極的に行っていきたいと考えています。

posted by 東川 裕 at 14:47| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年10月18日

市内2つの県立高校とのつながり

 御所市内には、御所実業高等学校と青翔高等学校の2つの県立高校があります。2009年までは御所東高等学校もあり、小さな市の中に3つもの県立高校がありました。開校当初は染色技術や薬業関係などの地場産業の振興につなげる役割を果たしていたこともあり、教育熱心な先人たちの想いを汲み取ることができます。
 県立御所実業高等学校は伝統的に各種スポーツが盛んであり、特にラグビーは全国大会4度の準優勝を経験し、日本の高校ラグビーを代表する強豪に成長しました。公立高校でありながらの目覚ましい活躍ぶりは、広くスポーツ界でも注目されており、御所市にとっても誇れる存在です。この度、御所実業高校ラグビー部を応援しようと、市内の有志の方々が「御所実ラグビーサポータークラブ」を立ち上げました。御所市としてもしっかりと応援したいと思います。今年も好敵手、天理高校の壁を越え、花園での大活躍を期待しています。
 県立青翔高等学校は2014年に県内初の県立理数系中高一貫校として開設され、文部科学省からSSH(スーパーサイエンスハイスクール)の指定を受け、特徴あるレベルの高いカリキュラムをこなしています。近年は奈良市や生駒市から通う生徒も増え、国立大学や難関とされる医学部等にも合格実績を重ねています。また、御所市のまちづくりにも積極的にご協力いただいています。
 私は、この2つのすばらしい県立高校に大きな期待を寄せています。縁あって御所市に通学してくれている生徒さんたちが、3年間、あるいは6年間を、御所市という地域の中で充実したものと感じられるよう、そして、卒業後も何らかの形で御所市との縁やつながりを持ち続けることができれば、と願っています。これも御所市のDNAである「おもてなしの心」の一つかも知れません。

posted by 東川 裕 at 15:33| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年10月06日

ウィズコロナで育む地方の活力

 前回も書きましたが、新型コロナウイルスの新規感染者数が急激に減少しています。ワクチン効果と皆様のご協力のお陰です。しかし、感染拡大の規模はさておき、第6波はこの冬に再び到来すると感じています。現状としては、いかにその規模を抑えるかが課題となります。特効薬が流通するまでは、感染拡大を抑えながら経済を循環させるという、本格的なウィズコロナの社会となりそうです。その社会の中の一つの新しい通念として、移動の制限から生まれた、県内、市内でヒト・モノ・カネが循環するという動きがあると思います。これは地方の活性化にとって良い流れだと感じています。
 特に奈良県は、今まで労働と消費を大阪で行い、奈良には寝るために帰るという大阪圏のベッドタウンとして発展してきました。それに行き詰まりを感じ、今は脱ベッドタウンとしてヒト・モノ・カネが循環することを目指す県政に転換されています。私も含め、奈良県人の県民性かもしれませんが、例えば京阪神の百貨店などの商品にステータスを感じたり、地元のブランドよりナショナルブランドに安心感を覚えたり、ということはありませんか。これからのウィズコロナの社会においては、改めて地元の素晴らしさを再認識し、地元での消費、地元での観光等に結び付けることができれば良いと思います。本市にはその要素がたくさん溢れています。そして、そのような動きが少しでも地域の活力や自立につながればと思っています。

posted by 東川 裕 at 17:36| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年09月27日

「寄り添う心」今こそ大切に

 新型コロナウイルスの感染拡大が、一時期に比べ少し落ち着いてきました。ワクチン接種が進んだことによるようです。しかし、ここで油断してしまえば、前回の緊急事態宣言解除後のようにリバウンドが懸念されます。今が収束に向かうための大きな岐路、正念場です。一人ひとりが一層気を引き締めて感染防止に取り組みましょう。

 この1年半、さまざまな社会的慣習が変わってしまいました。お祭り、イベント、仕事、会議、冠婚葬祭、スポーツ、学校、身近な飲食等々でコミュニケーションが取りづらくなっています。会食の機会や、時には酒の力を借りてコミュニケーションを図ることに慣れてきた古いタイプの私にとっては寂しい限りです。食事をしながら、お酒を交わしながら、仕事仲間や先輩後輩たちと腹を割って話し、職場だけでは培えない人間関係を築いてきた方も多いでしょう。さまざまなイベントの楽しいひとときで、日ごろのストレスを解消し、次のモチベーションにつなげていた人もいるでしょう。そんなことが困難な状況になり、人によっては、今までにない孤独を感じたり、ストレスをため込んだり、リフレッシュすることが困難だったりしているようです。長年培ってきた我々の文化や慣習、コミュニティ、我々の気持ちまでもコロナに奪い去られてはなりません。コロナ禍でも、少しの工夫でコミュニケーションは図れるはずです。こんな時こそ、少し意識して自分や周りの人の気持ちに寄り添い、自身の気持ちを上手くコントロールしたり、他人を思い遣る気持ちや寄り添う気持ちを大切にして、アフターコロナに備えたいと思います。

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2021年09月13日

大型事業の進捗状況

 現在、「かもきみの湯」の西側で造成工事が行われています。令和5年4月に供用開始予定の、長年の懸案であった火葬場および付帯公園の建設に係るものです。火葬場は、火葬炉3炉と動物炉1炉を有し、式場も併設し斎場としての機能も備えた施設です。もちろん昔のような煙突はなく、外観も周りの風景に馴染んだ落ち着いた建物となるよう設計されています。この事業を進められるのは、地元のみなさんの多大なご理解とご協力の賜物であり、改めて御礼を申し上げたいと思います。葛城エリアにはこの火葬場の他、ごみ焼却場、し尿処理場など、市民の暮らしに必要不可欠でありながら、設置には地元のご理解が得にくい施設が点在しています。一方、このエリアは悠久の歴史を積み重ねた、御所市を代表する素晴らしい地域でもあります。また、「かもきみの湯」には年間20万人以上の方が訪れてくださり、葛城山と肩を並べる人気スポットとなっています。今後、地元の方々とも相談しながら、市内外からさらに多くの方がこの地域を訪れてくださるようなまちづくりを展開していきたいと思います。
 その他、(仮称)防災市民センターは、市民会館跡地に令和5年末の竣工を目指して実施設計の段階を迎えています。また、JR御所駅西側の開発設計、近鉄御所駅を北へ移転させる設計を本年度中に固めていく予定です。他にも9月議会でご指摘のあった小中学校の適正化、文化財活用施設、JR・近鉄吉野口周辺のまちづくり等、大型懸案事項が山積しています。どの事業も議会や市民のみなさんのご理解ご協力が不可欠であり、今後、慎重かつ具体的に議論を重ねていきたいと考えています。

posted by 東川 裕 at 15:08| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年09月06日

「寄り添う姿勢」で・・・

 奈良県でも連日3桁のコロナウイルス新規感染者が報告され、病床の占有率の上昇は大きな問題です。
 現在、県内各保健所が新規感染者の対応に追い付かず、また病床や宿泊療養施設の収容能力も追い付かず、自宅待機の感染者が増えることで負のスパイラルに陥ってしまっているようです。
 このような中、奈良県市長会では県に対して、@保健所業務体制の強化 A入院病床及び宿泊療養施設の確保と高度化 B接種ワクチンの安定供給と若年層への接種促進施策 Cウィズコロナ、アフターコロナを踏まえた経済活動振興と推進 等の緊急要望を提出しました。自宅待機者の情報は残念ながら保健所から市町村へ提供されず、各自治体が市内のどの人が困っているのかをなかなか把握出来ない状況で、単身世帯やひとり親家庭、老老世帯で待機者が出ると助けを求めることすら困難な状態に追い込まれます。
 市としては、何とか困っている方の信号を受け取れるように検討し、買い物代行、医薬品の受け取り、パルスオキシメーターの貸し出し等の準備をしていこうと考えています。困っている、不安を抱えている市民に対し、これもやはり「寄り添う姿勢」で向き合いたいと思います。 

posted by 東川 裕 at 13:35| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年08月23日

若い世代のみなさん ワクチン接種にご協力を

 2020年2月3日のブログで初めて「新型コロナウイルス」の話題にふれてから1年半、以来ほとんど毎回のように感染症対策やワクチンについてお伝えしてきました。最初に新型コロナウイルスのニュースに接した時にこのような状態になることをいったい誰が予測できたでしょう。第5波の急激な感染者の増加は、明らかにこれまでとは様相が異なり、若年層に急激に感染が拡大し、基礎疾患のない方でも重症化するケースが多くなっています。重ねてのお願いですが、一人ひとりの徹底した感染予防と、行動自粛をお願いいたします。また、現段階では唯一の「武器」である、ワクチン接種を積極的に受けていただくことが大切です。本市ではまだ接種枠に余裕があります。特に若い世代のみなさんの接種を進めることが今最も必要とされています。どうか接種を前向きにご検討ください。


 全市民を対象に、1人につき7千円分の御所市地域応援振興券(5千円分の共通券+大型店を除く店舗限定の2千円分の限定券)を配布いたしました。コロナ禍で厳しい状況にある地域経済の活性化と市民の生活支援を目的としています。9月から12月末まで市内の取扱店で使用することができます。また、振興券とあわせて、御所のまちの魅力と取扱店をまとめた冊子「御所巡り」を同封しています。お店の情報はもちろん、御所の豊かな自然や歴史的な魅力をつめこんだ1冊となっていますので、「御所巡り」を片手に、ぜひ御所の地元のお店を訪れてみてください。
 たとえば、お好み焼き店。本市には本当に美味しいお好み焼きのお店がたくさんあります。店ごとに味に特徴があり、地元はもちろん市外のお客さんにも人気です。自慢の味の食べ比べ。きっとヤミツキになるはずです。(振興券の取り扱いをされていないお店もありますのでご注意ください。)
 感染症対策のため、テイクアウトも利用していただきながら、ぜひこの機会に「御所ならではの美味しさや楽しさ、すばらしさ」を再発見していただければと願っています。

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2021年08月10日

デジタル化推進の波に乗り遅れない施策を

 次年度の国家予算編成に大きな影響を及ぼす「経済財政運営と改革の基本方針2021」いわゆる「骨太方針」が6月に閣議決定されました。新型コロナウイルス感染症への対応の他、「グリーン社会の実現」「官民挙げたデジタル化の加速」「日本全体を元気にする活力ある地方創り」「少子化の克服、子供を産み育てやすい社会の実現」の4つを柱にしています。いずれも本市の課題に共通するものであり、前向きに取り組まなければなりません。
 特に「デジタル化の加速」については、「行政事務のデジタル化(デジタル・ガバメント)」と「地域社会のデジタル化の推進」の2つを表しており、本市では特に後者に注目しています。「高齢化率の高い自治体にはふさわしくない」「まだまだ先のこと」ではなく、「高齢化の進む自治体だからこそ」「今から始めないと自治体格差につながる」という意識で、デジタル活用に不安のある高齢者等への支援の充実を中心として取り組みを進めていきたいと考えています。
 これまで日本社会のデジタル化は世界に遅れを取っていると言われていましたが、近年目を見張るスピードで進化しています。コロナ後の「新しい価値」として中心的役割を果たすことは確実であり、積極的な自治体と及び腰の自治体との格差は10年後に顕著に表れると想像できます。テーマは、教育、防災、観光、高齢対策、農林、商工、広報等々、ほとんどの行政課題に影響します。この度、市役所の若手を中心に横断型のチームを立ち上げました。さまざまな情報に敏感になり、この分野において少なくとも県内では先進的な取り組みを進めたいと考えています。


 新型コロナウイルスのワクチン接種の進捗状況については、多くの市民のみなさんのご協力により、希望されるほとんどの方の予約が完了しております。ただ、予約者の状況を見てみると、若年層の予約率がまだまだ低い傾向にあります。
 昨今の感染状況を見ると、60歳代以上の感染者数が大幅に減少しており、ワクチン接種の効果が現れていると感じます。接種は強制ではありませんが、感染拡大を抑制するためにも、若年層のみなさんに接種について前向きに検討していただければ幸いです。

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2021年08月06日

平和の尊さを次の世代へ

 人類初の核兵器である原子爆弾が広島と長崎に投下されてから76年目を迎える今年、国連で核兵器禁止条約が正式に発効しました。この条約の中には、「HIBAKUSHA(ヒバクシャ)」という日本語が刻まれています。このことを、いったいどれだけの日本人が知っているでしょうか。
 世界で唯一の戦争被爆国として、私たち日本人には、核兵器のない平和な世界の実現という大きな責任が課されているように思えます。ところが残念なことに、世界の人々の多くは、私たちが想像している以上に原爆や核兵器の本当の恐ろしさを知りません。原爆投下は戦争終結のために必要なものであったと信じて疑わない「原爆正当論」も未だに根強く存在しています。
 核兵器の悲惨さ、愚かさ、虚しさを全世界に知らしめること。そのために私たちは原爆の犠牲となった「HIBAKUSHA」の声を、平和への願いを、次の世代にしっかりと伝えなければなりません。
 2016年5月、当時のアメリカ合衆国大統領オバマ氏が広島を訪れました。現職の大統領として初めての来訪は歴史的なニュースとなり、オバマ氏が被爆者を抱き寄せた光景は、核兵器廃絶への大きな一歩だと世界中で大々的に報じられました。多くの人がこの光景に希望の光を感じたはずです。それは、彼が世界のリーダーとして被爆地「HIROSHIMA」を自分の肌で感じ取り、平和の尊さを自らの言葉で伝えたからです。
 新型コロナウイルス感染症の世界的な流行・まん延に伴い、多くの国々は自国優先主義に傾きつつあります。核兵器による軍事武装を強化する動きも懸念されています。今こそ「HIBAKUSHA」の思いをすべての日本人が共有し、恒久平和への願いを世界に届けなければならない、そのように強く感じています。

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2021年08月02日

コロナ第5波 これまで以上の感染予防を

 新型コロナウイルス感染症は、明らかに今までと違うステージを迎えました。第5波として日本各地で感染拡大の傾向が顕著となり、医療体制のひっ迫が危惧されています。これまでと違い、今回は感染力がひときわ強いインド由来のデルタ株と呼ばれる変異株が猛威を振るっています。また、感染者の年齢層も大きく変わりました。60歳以上は大幅に減少し、20歳代〜50歳代が中心となっています。高齢者の割合が減った要因は、何と言ってもワクチン接種が進んだことであり、ワクチン接種が1か月でも早く若年層に普及していたら状況が変わっていたのではないかと悔やまれます。
 本市では8月4日(水)から、12歳以上の全ての市民を対象に接種予約が始まります。ワクチン接種が有効な感染拡大予防策であるのは間違いありません。ぜひ、積極的にワクチン接種を受けていただくようお願いいたします。第5波の中で、私たちが気を付けなければならないことは、今まで以上に一人ひとりが「うつらない、うつさない行動」を徹底することです。特に、緊急事態宣言が発令された大阪への往来は原則行なわないようお願いします。夏休みやお盆で、例年なら多くの人が旅行や里帰りを計画する時期ではありますが、今年は不要不急の外出はできるだけ控えていただくよう、ご協力をお願いします。まだまだ暑い日が続きますが、熱中症にも留意しながら感染予防への対応をお願いします。

posted by 東川 裕 at 13:40| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年07月27日

東京五輪にみる「意義」の重要性

 東京2020オリンピックでは、日々熱戦が繰り広げられています。さまざまな物議を醸して開催となった東京五輪ですが、選手たちの頑張る姿は、理屈抜きに爽やかな気持ちにしてくれます。ただ、異例中の異例の状況下で開催された世界で最も大きなイベント。もしも自分が出場選手だったら、主催者の一人だったら、どのように考えていただろうかと想像します。特に今回は、このオリンピックを開催する趣旨、目的、意義が、コロナ禍の中であいまいとなり、そのことがさまざまな方面に負の連鎖を招いたように感じます。時間の経過や社会の変化で趣旨や目的、意義が変化することはあっても、それ自体を包み隠さずメッセージとしてしっかりと伝える、そのことが何より重要だと感じました。
 我々が目指すさまざまな大型事業や日常の業務においても、常に情報をオープンにしながら、これからやろうとしている事業の趣旨や目的を明確にメッセージとして市民や議会にしっかりと伝え、理解してもらうことを忘れてはなりません。それは事業を成功に導くための必須条件です。オリンピックのような世界最大規模のイベントですら、今回のコロナ禍での開催を契機に、その在り方についてさまざまな角度から見直されるタイミングを迎えているかも知れません。いずれ、東京2020オリンピックはパンデミックの中で世界規模の価値観の変化をもたらした象徴と言われるような気がしています。

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2021年06月28日

ワクチン接種の進捗状況2

 新型コロナウイルスの猛威は少し収まるかと思われていましたが、ここしばらくリバウンドの兆候が見え始めました。インド型など変異株の台頭によって第5波も危惧されるなど、決して予断を許さない状況となっています。これからは、@一人ひとりが引き続き感染予防の対策を徹底すること Aウイルスに対抗する唯一の手段であるワクチン接種を可能な限り積極的に受けていただくこと Bそれぞれの事情により接種を受けられない、受けない方に対する誹謗中傷を絶対にしないこと このようなことがこれまで以上に大切になってくると思います。まだしばらく厳しい状況が続きますが、気を緩めることなく、みなさんのさらなるご協力をお願いします。

 本市のワクチン接種は順調に進んでいます。7月初旬にはワクチン接種の対象である12歳以上59歳以下の全ての市民のみなさんに接種券を送付いたします。ただ、国からのワクチン配分が非常に不安定であり、現段階ですべての対象者に接種スケジュールをお知らせできない状況にあります。まずは、国の定める接種優先順位に基づき、基礎疾患がある方を優先して接種を進めてまいります。基礎疾患のある方は申し出ていただき、その後こちらから改めて接種についてご案内することになります。また、お仕事の都合で大阪等の大型接種会場や職域接種を受けられる方もこの接種券をご利用ください。今後、スケジュールが確定し次第、年齢別にご案内しますのでしばらくお待ちください。それまでの間、接種券は大切に保管をお願いします。

posted by 東川 裕 at 09:55| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年06月14日

ワクチン接種の進捗状況

 10都道府県に出されている緊急事態宣言の期限まで1週間を切り、全国的に新規感染者数も減少傾向に転じています。奈良県も同様に今年2月下旬〜3月頃にかけてのペースに落ち着いてきました。みなさんが感染予防に高い意識を持ち、ご協力いただいていることの賜物だと感じております。しかし、ここからが最も大事な時期です。少しの気の緩みから簡単に爆発的な感染拡大が繰り返され、再び行動規制を強いられることになります。変異株の影響も考慮しなければなりません。緊急事態宣言が再び発令されることになれば、さらに日本経済に致命的な打撃を与えることになりかねません。ここで決して気を緩めることなく、どうかもうひと踏ん張り、みなさんのご協力をお願いいたします。

 本市でのワクチン接種は、75歳以上の高齢者の方から順調に進んでいます。集団接種を受けられた市民のみなさんから、予想以上に多くの感謝のお言葉をいただきました。7月中に65歳以上の高齢者の方への接種を完了し、次に60〜64歳の方へと接種を進めていきます。ただ、その後のワクチン配分が不明瞭であり、確実なスケジュールを現段階では申し上げられないのが実情です。今後はモデルナ社のワクチンも視野に入れながら、遅くとも11月には希望される市民のみなさんへの接種を完了させたいと考えています。

 令和2年度決算について、5月末に出納閉鎖を行ったところ、一般会計の実質収支で約3億4,600万円の黒字となり、平成23年度から10年連続の黒字を計上することができました。しかし、その内実は特別交付税等の外部財源に依存し、市税の減収傾向、経常収支比率の低位など不安定要素を抱えた状況と言わざるを得ません。新型コロナウイルスの影響も重なる中で、数々の大型事業が控えているという、極めて厳しい状況です。今後、より一層気を引き締めて財政運営に取り組んでまいる所存です。

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2021年05月31日

ワクチン接種の状況と教育大綱策定

 新型コロナワクチン接種について、何とか7月末までに65歳以上のみなさんへの接種を完了できるスケジュールを組むことができました。御所市医師会や済生会御所病院のご協力ならびに県から派遣される研修医チームの活用によるものです。今後は、65歳未満のみなさんへの接種体制の確立に向けた動きが本格化してきます。国からの情報は未だに錯綜していますが、少しでも早く確実に実施できるよう、御所市から積極的に具体的な内容の提示を国や県に強く要望しているところです。詳細が決まり次第、順次お知らせいたします。
 なお、キャンセル等で急遽余剰が出たワクチンについては、ムダな廃棄を避けるため、保健師やごみ収集にかかわる市職員をはじめ、私、副市長、教育長の三役等、接種会場等で人との接触が頻繁な職種、市民サービスや市政の停滞を避けるべき職種で接種させていただく予定です。ご理解くださいますよう、お願いいたします。

 昨年度から2か年かけて、御所市の教育方針を定める2回目の教育大綱を策定しています。ここで言う「教育」とは、学校教育だけに留まらない広い意味での「学び」を指しています。本年度はこの策定過程を大切にし、多くの市民のみなさんにも加わっていただき、ワークショップを実施しながら進めていこうと考えています。
 教育大綱の策定に関して、私が考える課題は3つあります。@価値観の大きな転換期であり、持続可能な質の高い教育を目指す。AGIGAスクール構想に代表されるICTを使いこなした教育。Bふるさとを誇りに思うシチズンシップ教育。特にBについては、今一度、学校というものの価値を考えるタイミングだと感じています。明治時代の学制や教育令では、決して個人の幸福だけの学力向上を追求するものではなく、その地域や国の将来を託す子どもを育てるための学校という意識だったと思います。全てをそのまま今の社会に適応することは現実的でないと思いますが、東京一極集中が問題となり、さまざまな価値が転換するこの時期に、先人達の「教育」に対する考えに思いを馳せるのも良いのではないでしょうか。教育大綱ワークショップ「#ごせのみらい」にぜひご参加ください。

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2021年05月11日

ワクチン接種の円滑な実施に向けて

 2年連続寂しい大型連休となりました。御所市を最も自慢できるチャンスを2年続けて逃したことが悔しくて仕方ありません。しかし、変異株の影響で、今回の新型コロナウイルスの感染状況は、第3波までとは大きく異なり、残念ながら本市でも今まで以上に感染が広がりつつあります。感染された方の一日も早いご回復をお祈りいたします。
 大阪などの緊急事態宣言期間延長を受け、御所市でも多くの公共施設を5月末まで休館や貸出休止とさせていただきます。ご不便をおかけしますが、ご理解をお願いいたします。
 繰り返しになりますが、今までよりワンランク上の感染予防対策を一人ひとりが実践していただく他、感染拡大を防ぐ手立てはありません。重ねてご協力をお願いいたします。

 ワクチン接種の受付が始まりました。まずは75歳以上の方を対象に5月8日から予約の受付、5月18日から集団接種をスタートします。8日の受付開始時は予約が殺到したため、電話がつながりにくい状況が続き、大変ご迷惑をおかけしました。今後の受付に向け、対策を講じてまいります。
 ワクチンについても65歳以上の対象者全員分の確保ができておりますので、ご安心ください。また、受付は電話・インターネットのみとなります。ご理解のうえ、積極的にご予約いただきますようお願いいたします。今月下旬には65〜74歳の方に接種券を順次送付いたしますのでしばらくお待ちください。
 国からの情報も非常に錯綜していますが、本市としましては、関係団体に更なるご協力をお願いしながら、少しでも多くの方に早く安全に接種できるよう努力してまいります。

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2021年04月22日

大型連休は感染拡大予防の徹底を!

 新型コロナウイルスの感染状況は、明らかに今までと違う勢いで、猛威を振るっています。もはや、大阪との往来を避けるだけで感染拡大を防ぐことは困難であると思われます。それぞれのご家庭において、一人ひとりが今まで以上に「うつらない、うつさない」感染予防の意識と行動を徹底しなければなりません。来週から始まる大型連休、本市にとっても観光のベストシーズンですが、残念ながら昨年に引き続き、コロナが落ち着くまで「来ないでください」と言わざるを得ません。この大型連休の過ごし方が、今後の感染状況に大きな影響を及ぼします。ご理解をお願いいたします。

 最も有効な感染予防策と言えるワクチン接種は、本市でも順調に進みつつあります。現在はリスクの高い高齢者施設と医療従事者を中心に接種が始まっており、今後、高齢者のみなさんへご案内させていただく予定です。75歳以上の方には4月下旬から、65歳〜74歳の方には5月下旬から接種券を送付し、順次、予約受付を開始し、その後に集団接種を進めていく予定です。少しでも早く、確実に安全にワクチン接種が実施できるよう、更に努力して参りますので、市民のみなさんにおかれましては、積極的に接種していただきますよう、お願いいたします。

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2021年04月08日

感染拡大を食い止めるために

 大阪府に比例するように奈良県の新型コロナウイルス感染者数が連日過去最多を記録し、いよいよ第4波の様相を呈してきました。10万人当たりの感染者数では、奈良県は全国で4番目へと急上昇しています。しかも、今回は感染力の強い変異株が主流になりそうです。今までとの違いは、県内職場や家庭内で感染が拡大していることです。幸い本市の感染者数は、みなさまのご協力のお陰で、県内では低位を維持していますが、油断は禁物です。今一度気を引き締め、一人ひとりが感染予防対策を確実に実行することが大切です。大人数での飲食はもちろんのこと、不要不急の外出は自粛し、家庭内でも今まで以上に意識を強く持ってお過ごしください。5月からは65歳以上の方へのワクチン接種が始まります。ご家族でご相談のうえ、積極的に接種されることを期待しております。みなさまのご協力をお願いいたします。

posted by 東川 裕 at 18:47| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする