3月議会が始まりました。今議会では施政方針を発表し、新年度予算について審議していただきます。提案する令和6年度一般会計予算案は172億4000万円、前年度比7.2%減となっています。市長選挙を控えていますが、敢えて骨格予算の形を取らず、新年度に取り組む予算をしっかりと計上しました。
以前にも申し上げましたが、大きな起債の償還が完了し、将来の御所市につながるさまざまな事業が具現化するこれからの10年間を御所市の将来を占う「勝負の10年」とし、令和6年度は「活気に満ちあふれ、明るく温かい未来の御所市に向け、新たな息吹を吹き込む元年」と位置付けています。「勝負の10年」の最初の年として良いスタートダッシュが切れるよう、各担当部署で計上した予算について再度見直し、その趣旨や費用対効果、今後の展開等について自信を持って説明できるよう指示しました。
2024年03月04日
3月議会
2024年02月21日
本来の政治を取り戻すために
「Honesty is always the best policy」
16年前、私が初めて市長に就任した時、学生時代の友人から送られた言葉です。「とことん正直であれ」と訳されていました。
「正直であるとは、人間にとって最高の徳目であり、突き詰めれば嘘をつかないということ。生きていれば、特に窮地に陥った時には、ついつい嘘をついてその場をしのぎたくなることがある。しかし、どんな時でも決してその場から逃げずにとことん正直を貫く。『政治家とはこんなもん』と、うそぶかない。その姿勢を貫くことが本当に強い人間に導いてくれるはず」手紙にはそう書かれていました。私が16年間それを貫けたかどうかは別にして、この言葉は常に心の片隅に置いてきたつもりです。
今、国政では裏金問題が大きく取り沙汰されています。主権在民の基本的な感覚が薄れ、血税の重さを忘れ、長年の慣習を漫然と引き継ぎ繰り返すことで罪の意識を鈍らせた結果です。この問題を論じるとき、「政治はカネが掛かる。過去からの常識で政治とはこんなモン」と冷めた評価をする人がいます。そんな考えに流されることなく、長い歴史の中で歪められた常識を正し、徹底的にうみを出さなければなりません。新しく生まれ変わるチャンスです。今回の件は長年にわたり、マスコミや野党が取り上げることなく見過ごされてきました。当事者はもとより、チェックする側にも、スキャンダラスな事案を優先的に安易に取り上げ、本来議論すべきテーマや本質に目を向けない鈍った感覚が支配していたと思います。また、国民もその動きを許容してきたことには大きな責任があります。与党も野党もマスコミも有権者も、今までの常識やシステム、価値観を見つめ直し、一時的な混乱も覚悟の上で、徹底して政治本来の姿を取り戻すことが求められていると強く感じます。今まさに「Honesty is always the best policy」の精神に立ち返るときなのです。
2024年02月05日
伝統の駅伝大会 おもてなしに心から感謝を
2月4日、第75回金剛葛城山下一周駅伝大会兼第11回奈良県知事杯駅伝大会が84チームの参加により、雪の残る寒空のもと開催されました。
4年ぶりに市内企業や市民団体によるおもてなしブースも復活し、走り終えた選手たちには「心まで温まった」と大好評でした。発着地点である葛城公園の他、中継地点でのおもてなしや沿道で選手を応援する姿など、御所市を挙げての盛り上がりとなりました。
昭和23年に始まった全国屈指の伝統あるこの駅伝大会は、先人達から引き継ぐ「御所市のおもてなしDNA」が最も凝縮されたイベントかもしれません。今年は山下知事も選手として参加くださり、この大会の温かい雰囲気に大いに感動しておられました。この大会は非常に多くのボランティアのお力で成り立っています。今後もこの素晴らしい大会をさらに盛り上げ、次代にもしっかりと引き継いでいきたいと思います。
大会を支えてくださった全ての皆様に心から御礼申し上げます。お疲れさまでした。
2024年01月22日
大型事業の展開に向けて / 「壁」を超える挑戦を
毎年、この時期には上京し、国会議員の方々や総務省に対する特別交付税の陳情を行っています。特別交付税とは、特別な事情により他の自治体よりも多くの財政需要や財政収入の減少が発生した際にその格差を埋めるために独自に措置される交付税のことです。財政基盤が脆弱な本市にとって頼らざるを得ない貴重な依存財源です。本市はこれまで財政再建に真摯に向き合い、今後はその間に出来なかった必要不可欠な大型事業を展開するタイミングであり、これから数年間はどうしても財政需要が膨らむことをしっかりと訴えました。今年は能登半島地震の甚大な被害の影響で、被災地への対応に交付税の需要が増大することは必至であり、どの自治体にとっても予算確保は厳しい状況ですが、本市の現状に理解を求め、陳情を行いました。
本市の小学校にも大谷翔平選手から寄贈されたグローブが届きました。子どもたちも興奮しているようです。心から感謝を申し上げます。
「憧れるのをやめましょう。ここを超えるために来たんだから」昨年のWBCの決勝、メジャーリーグのスーパースターが名前を連ねるアメリカ戦を前にしたロッカールーム。試合直前のミーティングで、大谷選手がチームメイトに言った言葉です。超えるべき壁を目の前にしたとき、雲の上のようにその壁を見上げているだけではチャレンジする前から結果は見えています。尊敬することと憧れることとは違います。リスペクトする相手を超えることがチャレンジであり、それに挑むこと自体が自分自身の成長につながります。侍ジャパンは、「世界一」という最終目標にぶれずに挑戦し続けることで、プロでありながら大会中もチームとして成長を続け、見事に栄光を勝ち取りました。その姿は、日本はもちろん世界中の多くの人々に大きな感動を与えました。
令和6年から令和15年までが御所市の将来を占う勝負の期間であると職員に伝えました。この10年間、目の前には多くの壁が立ちふさがることと思います。それらの「壁」を出来ない理由や言い訳にするのではなく、逆に前に進むエネルギーに変えて、ぶれない目標を維持し、本気の挑戦者として成長し続けられるよう、市職員一丸となり、前進していきたいと思います。
2024年01月15日
災害への長期的な支援を
能登半島地震の被害状況は想像以上に厳しく、半島という独特の地勢が孤立化を進めてしまっているようです。これからの課題は避難生活への対応、道路や生活インフラの復旧、被災者の健康・精神面のフォロー等が中心になってきます。児童生徒の学校生活への対応、高齢者や障害をお持ちの方、病気療養中の方への対応も大きな問題です。御所市でも本市にご親戚がある被災者の方、一世帯(7名)が避難されています。家屋の倒壊危険度鑑定の資格を持つ市役所職員もこれから交代で現地入りする予定です。
また市内各所で募金箱を設置し、ご協力をお願いしています。すでに多くの皆様方から支援物資提供のお声がけや、義援金のご協力を頂いております。本当にありがとうございます。
被災地への支援は、現地の混乱を避けるため、県が取りまとめてカウンターパートである穴水町に行うこととなっていますので、県の支援本部に情報を伝えているところです。被災者のみなさんへの支援はまだまだ長期戦になりそうです。今後ともご協力をお願いいたします。