明けましておめでとうございます。お健やかに輝かしい新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。皆様にとって、御所市にとって素晴らしい令和6年になりますようにお祈りいたします。
元日から能登半島で大きな地震が発生し、遠く離れた本市でも震度3を記録しました。けたたましい緊急地震速報の警報音に驚かれた方も多いのではないでしょうか。緊急消防援助隊として、その日のうちに御所消防署からも一隊5名が出動しました。亡くなられた方のご冥福をお祈りし、甚大な被害に遭われた被災地の皆様に心からお見舞い申し上げ、一日も早い復興をお祈りいたします。
令和6年から令和15年まで、この10年間は御所市にとって勝負の年と捉えています。この期間で高額の起債(借金)の償還が終了し、同時に持続可能なまちを目指し進めてきたいくつかの大型事業が具現化し、将来への展望が見え始める時期だからです。これからは、財政状況を常に十分意識しながらも、慎重かつ確実に事業を展開していかなければなりません。平成21年からの財政再建の時と同じような覚悟が必要だと感じています。前回は「事業をしない」という選択の中で財政再建に取り組みましたが、今回は「財政の将来展望を見据えながら事業を推し進める」という、さらに厳しい条件の下となります。令和6年度の予算編成では、@ICTを積極的に活用した日常業務の改善、A民間活力の合理的な活用、B慣習的に行ってきた事務や事業の思い切った見直し、の3点について特に意識するように指示しました。この勝負の10年間の最初である令和6年のスタートにあたり、改めて気を引き締め、確実に前に進んでまいりたいと思います。皆様のさらなるご協力をお願いいたします。
2024年01月04日
新年のごあいさつ
2023年12月25日
年末のごあいさつ
ブログの更新が滞ってしまい申し訳ありません。
まもなく2023年が終わろうとしています。今年もさまざまな出来事が世界中を慌ただしく駆け巡りました。ウクライナやイスラエルでは、悲惨な紛争が未だに続いています。世界規模で異常気象が顕著になり、本市でも初めて線状降水帯による豪雨災害を経験しました。WBC優勝、大谷翔平選手の活躍、阪神優勝と一年を通じて野球の話題が盛り上がり、その他のスポーツも世界を舞台に活躍をみせました。大阪府以外で初めて奈良県に日本維新の会公認の知事が誕生しました。新型コロナウイルス感染症が5類に移行しました。年末に入り政治資金の不正処理が発覚しました。そして、著しい物価高騰が市民生活に今なお深刻な影響を与えています。
本市においてもさまざまな出来事が起こりましたが、引き続き来年も市民の皆様に寄り添いながら、山積する重要事案を慎重かつ確実に前へ前へと進めてまいりたいと考えております。なお一層のご協力をお願い申し上げます。
来年こそは世界中に笑顔のあふれる素晴らしい年となることを心から願い、今年最後のブログといたします。
新型コロナやインフルエンザが猛威を振るっています。くれぐれもご自愛いただき、素晴らしい新年をお迎えください。今年一年、ありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。
2023年11月24日
「未来へつなぐみんなのゲートウェイ」
近鉄御所駅西側に建設予定の新しい庁舎と商業施設や銀行等との複合施設について、「PFI」という事業手法で進めることが議会の特別委員会で承認されました。PFIとは、民間事業者の資金や技術力・ノウハウ等を最大限活用して公共施設を設計から建設、管理・運営までを一括契約する手法で、簡単に言うと、民間事業者が施設を建設し、行政が分割払いでその費用を支払う形式です。一括契約することで約10%の費用を削減できると想定しており、歳出を一括ではなく分割払いすることで平準化され、単年度の財政負担が軽減されるため、他の事業も同時に進めることが可能になります。また、民間が入る部分のコストについてはテナント料を徴収することで、約17年間で建設費用を回収することができます。国から良い条件で起債や補助金を確保できる期間を逃さないこと、民間の商業機能を駅前に確保すること、右肩上がりで上昇する経費の高騰等々を鑑み、今進めるべき事業と判断しています。この駅前での新庁舎と商業施設や銀行などを複合的に整備するという事業については、以前にもお知らせした住民アンケートでも多くの賛成のご意見をいただいており、御所市の将来の「まちづくり」への方向性を確信しているところです。もちろん、その他の課題の進捗に影響を与えてはなりません。さまざまな観点から慎重に進めていくつもりです。順調に進めば令和11年度に完成する予定で、この複合施設のコンセプトは「未来へつなぐみんなのゲートウェイ」としました。今後、詳細について広報紙などを通じてお伝えし、市民のみなさんのご意見も伺っていく予定です。持続可能な御所市を目指し、本市の将来を占う大プロジェクトです。みなさまのご協力をお願いいたします。
2023年11月01日
「統廃合による再編」を未来への投資として
「保育所及び学校の再編」は、本市にとって最も重要な課題の一つですが、市長に就任以来、長きにわたって結論を出せずにおり、大きな責任を感じています。
少子化は想像以上に進み、その他さまざまな社会情勢も変化してきました。同時にGIGAスクール構想のように、ICTの急激な進化により教育に関する体制や価値観が大きく変化し、コロナ禍がそのスピードをさらに進めました。この問題には数えきれない大きな課題が待ち受けていますが、もう先送りできないタイミングになってきました。ハード面を考えることも大切ですが、それ以上に保育や教育の「質」を高めることはよりいっそう重要なものです。最終形まで進めていく中で、御所市の保育、教育の質の向上に努め、そのまま将来につなげていきたいと考えています。
御所市全体をひとつの教育現場として捉え、ICTを活用した授業をさらに進め、教育カリキュラムだけではなく、地域に対する誇りや愛郷心、文化といったものをひとつ上のステージで展開していきたいと考えています。先般提携した奈良教育大学や2つの県立高校、県教育委員会との包括連携協定もうまく活用しながら進めていく予定です。「統廃合による再編」をマイナスイメージで発信するのではなく、素晴らしい保育、教育につながるプラスのイメージに転換することがこの事業のポイントだと確信しています。
御所市の未来を担う子どもたちへの投資は、本市にとって最も大切な投資です。この問題は少し大げさに言うならば、御所市の存在意義を決定づけるものであり、御所市全体の大きなまちづくりプロジェクトとなります。みなさまのご協力をお願いします。
2023年10月12日
令和6年度予算編成に向けて
11月になると次年度の予算編成作業が本格化してきます。市役所にとって最も重要な仕事です。今、本市の財政状況は、基金残高(貯金)が増えたものの、これから展開する大型事業を考えれば起債(借金)も増えていく傾向です。厳しかった財政再建時代を繰り返すことのないよう、今こそさらに気を引き締め、アクセルとブレーキのバランスを考慮しながら「歳入の確保、歳出の削減」に努めなければなりません。ここでいうアクセルは「持続可能な将来の御所市を見据え、前向きで積極的な事業展開」であり、ブレーキは「事業の停止」というよりも、今は「デジタル化や民間活力を活かした合理的な事業展開」「事業、事務の必要性の見直し」になると考えています。要は、事業に工夫を加えて合理的に進めるとともに、慣習的に繰り返してきた事務や事業を思い切って見直す必要があるということです。各担当課には国の動向などの情報に敏感になりながら、精査を繰り返し、自信をもって予算計上するよう指示しました。